さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#1

 

同じ番組を何回見るつもりなんだ、お前は。

 

そう思いつつ、#2を5周目しています。ちゃうねん。録画できないから、見てるだけやねん。(書き始めたのは月曜日)

見てるだけやねん!

何にキレているのか分かりませんが、そのくらい面白いということです。いや、そもそもつばきファクトリーのバラエティが一番の好物なので、本当に楽しめているんですよ。生きる糧です、生きる糧。一番の見どころ?それは、会話のリズム感が良いというか、グルーヴの良いところです。ふわっふわっとしているなかに、ズバッとツッコミを容赦なく入れる感じとか。

 

そもそも好きなアイドルが SMAP なのが大きいんですよ。コレに関しては仕方ない。わかるんですよ?世間の人たちは、基本的に優等生を見ている方が楽しいということは。当たり障りなく、難なくスキルを見せるのがカッコいいということは。そして、そんな人たちの当たり障りのない会話を聴きたいということは。

でも危うさがないのがイヤなんですよ。冒険がないというか、「え、その方向に突っ走って行って大丈夫なん?」ってなる瞬間が好きなんです。

 

それでキチンと着地するのが、つばきファクトリーの強み。正確にいうと、スタッフさんたちとの協力で作り上げられているのだけれど、そういうところを含めて信頼されているのが良いなぁと思って。

 

オープニングのギャグから、そう。

当方、岸本さんのギャグ好きなんですよ。あの、キチンと頭で考えているのが好き。「あぁ、こういう理屈で面白いと思って作ったんだろうな」ってのが透けてわかる感じ?こういう人は伸びたり、成長するのです。いや、ナニ目線だっていう話なのだけれど、滑りながらいい塩梅、つまり頭で考えたところを、如何に身体に落としていくか、そして身に付けて行くのか、その試行錯誤を見ていくのが面白い。

こういうタイプはそのうち、コントの内容とかも考え出したりする。(目指せ、中居正広計画)

 

 

(すんげぇ話は外れるけれど、中居正広さんのコントは意外とディティールに気を配れている、弥生文化的と言える一方で、香取慎吾さんのコントはキャラの一点突破していく、縄文的文化の傾向がある気がする。もっというと、これらの前提でコンサートの組み立てを見ていくとメッチャ面白い。SMAPには二人の演出が対照的なプレイングマネージャーが居たということは、もっと知られてもいい事実)

 

 

そんな岸本さんは MC でも安定感を発揮。

進行しながら、キチンとその時に合ったメンバーに振れるのはやっぱり強いよなぁ。これが出来ると全員に見せ場ができて、結果として全員を売り出すことができるっていう、細かい視点。

ただ、そんな必要ないほど、オリジナルメンバーは自己主張が強い。

究極の内弁慶、谷本安美さんはもちろんのこと、安定して的確なコメントを残す小野瑞穂さん、あざとキャラを持ちつつ意外と突っ込む小野田紗栞さん、ザ・雛壇の動き秋山真緒さんという陽動要員はもちろんのこと、そこにリーダーなのに天然な山岸理子さん、控えめだけど振ればホームランの浅倉樹々さんと、全然被ってないのが面白い。

でも、この番組のジョーカーこと、新沼希空さんのクセの強さが一番驚く。地頭が良いのか、会話の流れを読むのが上手いのか、とにかく印象的なフレーズを残す。(というか、新沼さんを筆頭に、羽賀さんにしても、山木さんにしても、船木さんにしても、段原さんにしても、研修生20期は何故にこうもバラエティにやたらと強いのか)

 

その対比として新メンバーが初々しさが際立つのが面白い。

もはや、いるだけで可愛いし、花がある。

 

好きな先輩である浅倉さんにマジ告白する河西さんから始まり、パフォーマンスの一片を見せるだけでその場の雰囲気を変えてしまう八木さん、なんかもう全ての挙動が目を離せない福田さん、等身大の中学生感を帯びつつも流石としか言いようのない豫風さん。

 

お腹いっぱいですよ、これだけで。

 

とくに、豫風さんはホントにスゴイ。

岸本さんと組んで、令和版「Memory 青春の光」みたいな曲を出さないかなぁ。そのくらいの柔軟性が活動にあるからつばきファクトリーに入れたと思うんだよなぁ。期待大。

(どうでもいいけれど、豫風さんのコメントのあと、サラッと「歌の面では高木さん、ダンスの面ではまおピンに憧れているってことね」って言ってるのが地味なポイント。ちゃんと回収してるのよ、岸本さんは。)

 

また、後半戦も流石の盛り上がり。

「“一番しっかりしてる” 小野田紗栞」というキャッチフレーズに全員が「?」を浮かべるところから始まり(容赦ない)、“紗栞フォント” なる独特な字体を披露して盛り上げる。(というか、自己アピールのときの「新メンバーみんな、字が綺麗!」というのは振りだったのかよ!)

 

そして決まったテーマソング。オープニングが「ハッピークラッカー」エンディングが「最上級Story」という、見事にアルバム曲というのが、面白いところ。

とくに、エンディングの「最上級Story」は、最新アルバムの一曲なのだけれど、エンディングにピッタリすぎて驚く。いや、もともと用意されてたのでは?と思うくらい。

だって、ピアノの静かなイントロから入って、疾走感あふれるメロディーで歌い、最後は「一生分」というところで綺麗にトメが入る、この流れの良さ。エンディングにピッタリすぎる。

ほんと、「My Darling」で良いんじゃね?とか思ってた自分の浅はかさに泣くわ。

 

というわけで、そんな「行くぜ!つばきファクトリー」の第一回。

新メンバーのフリップに書かれた回答から見るに、カットされてるところも多かっただろうなって思うところも多く、「撮れ高」としてはホントに良かったんだなぁと勝手に思うばかり。

でもよくよく考えると、インターネットコンテンツやラジオなどでも自身の番組を大々的に持っていたわけでもない中で、前番組の「ハロプロTokyo散歩!」でキチンと爪痕を残して、しっかり次に繋げる仕事をするのって、ロマンがあるよなぁって思う。(まあ、さらに大元を辿れば、こぶしファクトリーの解散特番からだとは思うのだけれど。)

 

続く第二回も安定の面白さだったので、人生の楽しみが増える一方。推し甲斐あるわー。

 

P.S. ここからは追加分。

 

 

発表があった時は、まだ8人時代だったのね。