さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#6

 

武道館を前にして、1時間スペシャル。

 

この、至れり尽せりの嬉しいこと。

 

よくよく考えれば、東京をキー局にしているラジオ番組もないし、単独ツアーも組めていないなか、どうやって盛り上げていくのかって大変だもの。というか、そんななか、地道なイベント活動とライブでファンを増やしてきたつばきファクトリー凄すぎないか。

と、まあ、能書きはともかく、今回は二部構成で、内容はメンバーへのインタビューと、26時間スッペシャルのライブ構成会議。

 

はじめは、新メンバーのインタビューからなのだけれど、ここは後からまとめて書きたいので、ライブ構成会議から。

 

あの、当方そもそもメンバーのセルフプロデュースライブって好きなんですよ。

これは育ちがSMAPだから仕方がない。いや、他のジャニーズがどうかは知らないのだけれど、選曲・曲順はもちろんのこと、曲と曲の間の繋ぎから、衣装、照明に至るまで細部の細部にまでセルフプロデュースの血が流れているグループを他に知らないんですよ。

そして、そこに労力をかけていることも知っているし、それは映像に鮮明に残っているし…。

と、そういう背景があるので、セルフプロデュースのライブってだけで盛り上がるのに、加えて、その構成会議まで観れるなんて!という、天にも登る神企画!なんと贅沢な番組作り!ありがてぇ。

 

今回も、鉄板の組み合わせ、進行・岸本ゆめの、書記・小野田紗栞。やっぱ安定感があるのよ、夫婦餃子。

ただ、そのようななかでメンバー全員で案を次から次へと出していくのがつばきファクトリー。なんやかんやで民主的。曲出しの段階から広くメンバーに呼びかけるのだけれど、グイグイ引っ張っていくのは新沼希空さんと小野瑞歩さんの二人。次から次へと案が出てくる。ほんと助かるのよ、とにかく案を出してくれる人って。で、一つ一つのリアクションも面白いし。

そして、小ボケを繰り返す山岸理子さんと谷本安美さん。制御という言葉はおそらく、ない。(リミスタを見る限り、山岸さんはまだなんとかなるけど、谷本さんは究極の不器用なんだと思う。それを、“あっかからんとしてる美人” というキャラの一本槍で突き破っていくの、ほんと好き。)

その一方で、マメな提案をする浅倉樹々さん。で、他のメンバーが暴れに暴れているので、今回は後方に回っていた秋山眞緒さんと言う布陣。やっぱり、秋山さんと小野田さんって、トークにおいても空気読んで遊んでいる感じがする。まとめるときはまとめるし、攻めるときは攻める。

 

そして、まだまだ初々しい新メンバー。

興味深い、それぞれの選曲。

河西結心さんは可愛いスイートソウルナンバーの「My Darling 〜Do you love me?〜」。歌唱動画を観て以降、実力派だとは思っていたのだけれど、本人の希望としては可愛い曲やりたい人なんだなって思うと、ギャップに萌える。

八木栞さんは「I Need You 〜夜空の観覧車〜」。これも、どちらかというと可愛い系の曲なのだけれどセリフがあるあたり、この段階から地味にあざとい系狙ってんじゃないかって思ったり。まあ、ハロプロで今こういうことやっているの、つばきファクトリーだけだし。

福田真琳さんは「ふわり、恋時計」。初回放送でも歌っていたのだけれど、こういうしなやかな表現は彼女のポテンシャルを100%活かす気がする。というか、武道館のラストカットに抜かれていたのも彼女だったし。音ハメもバッチリ。

豫風瑠乃さんは「ハナモヨウ」。歌の印象強いけど意外と踊りたい人でもあるんですよね、豫風さん。というより、踊りも上手い。(話は脱線するのだけれど、武道館で驚いたのはつばきファクトリーずっと踊ってたんですよ。「光のカーテン」みたいなバラードでも意外と踊ってるって感じで、体力半端ねぇっていうのが一つ感想としてあったり。)

 

さて、そんな新メンバーの意見を聴きつつ、オリジナルメンバーはオリジナルメンバーで濃くてマニアックな選曲。「帰ろうレッツゴー!」「可能性のコンチェルト」は、ファーストアルバムに入ってるから分かるのだけれど、「私がオバサンになっても」「キャベツ白書」と言ったインディーズ曲は意外と分からないんですよ。わかるのは「キャベツ持ってやりたい」って発言だけは間違ってるってことぐらい。そのあとの「ごぼう持ってやりたい」からの「それじゃ「ビタミンME」系の曲になる」の流れは最高でしたけど!

そんな濃ゆい選曲からか、メンバーの思い出が次から次へと出てくる出てくる。笑

ライブの話はもちろん、リリイベの話が多かったのも印象的で、「私がオバサンになっても」に至っては曲順にまで影響していたもんなぁ。

意外とやりやすい曲の繋ぎや、締めの選曲とか、メンバー側の意見がわかったのも大きいところ。やっぱ「低温火傷」や「ハナモヨウ」ってつばきファクトリーっぽい感じが本人たちにもあるんだ〜みたいな。

ラストに関しては、浅倉さんの意見からアンコール演出に繋がったのがハイライト。アレで新メンバーを置き去りにならなかったところもあるし。

そして、紆余曲折ありながらも入った「可能性のコンチェルト」。結局、武道館でもやらなかったことで、このライブのためだけに振り起こしをすることになったのだけれど、それだけ番組に力を注いでいたことがわかるパフォーマンスになっていたと思う。

(後の番組プロデューサーの話によれば、ここまでガチな話し合いになる予定は無かったらしい。てっきり視聴者側は初めっからがっぷり四つでやると思っていたので、番組見ているだけだと、伝わらないところも大きいもんなんだなぁと、思う次第。)

 

そして、プラスしてMCコーナーの内容も決めることに。ここでもリリイベの内容が語られていて、ほんと話題が尽きないアイドルだなぁと。

で、小野田さんのリベンジを果たすべく、八木さんが立ちはだかった「あざとい選手権」が行われたのだけれど、結果として優勝したのが豫風瑠乃さんと言うのが、まあ面白い。

このあざとい選手権、最高で。

新沼さんは、前回小野田さんをくだした “隠れあざと強者” 。トップバッターに持って来い。浅倉さんは、エースなのに愛が重たいというギャップ。(浅倉さんへの “重い” イジリ好きなんですけどね。本人は不本意なので、あまり言わないですが。)河西さんは、緊張があざといに変わる可愛い人。武道館も最高でした。八木さんは肝が座っててしっかり “あざとい” をやり切る、小野田プロに近いものを感じる新メンバー。武道館も肝が座ってて凄かった。福田さんは壊滅的に苦手な人。でも良いんです。パフォーマンスには素朴な感じを活かして、クールでカッコ良い一面が見せ、素がポロッと出た瞬間にオタクはコロっといきますから。豫風さんはもう、可愛いの塊。“あざとい” とかそういう次元じゃない。中学生だぞ!恥ずかしがって当たり前だろ!可愛いに決まってるだろ!MVP に決まってるだろ! そして、岸本さんは、もうオチ担当として有能すぎる。というか、コント “アイドルのあざとい担当の人” として確立されてきてると思うんですよ。声もワザと可愛くしてるし、何故か堂に入ってるし、ダメ押しにスタッフとの連携までする、最強過ぎません?そして、大本命の、つばきファクトリーの “あざといの化身” こと、小野田さん。もうね。名人芸ですよ。表に出れば、“あざとい” なんですよ。横綱相撲。圧倒的。

で、リハではこのメンバーだけだったらしいのですが、まさかの審判側にも振られることに。えー、審判側には審判側になるだけの理由がある、ということで。小野さんは、ナチュラルあざといなのだけれど、“あざとい” と言われるのが大の苦手というジレンマ。“あざとい” と言われたい人間と言われたくない人間がいるアイドルグループとは、いったい。そして、山岸さんは、天然で色気がでちゃう。あざといとはまた別の選手権が始まっちゃう。谷本さんは、壊滅的。もうここまで来ると清々しい。言葉を選ばなくて良いなら、“ヴィジュアルの無駄遣い” と言われても仕方ないくらいですよ。むしろ、ヴィジュアルでトントンまで持って行ってるのが凄い。秋山さんも苦手だけど、面白い方向に行くから、凄い。何故、“あざとい” から面白いの方向に行くのか分からないのだけれど、面白いので問題なし。

 

…という、「あざとい選手権」するだけで、個性が爆発する、つばきファクトリー。バラエティ面では本当にすごい。いや、その上でナマですよ?で、新メンバー入ったからでもなくて、普通に2月の段階で、恐れることなくナマで大喜利やってますからね。何故かアウェイで。強すぎる。

 

結果として、ライブコーナーは “これまでのつばきファクトリー” を魅せる内容に。

その一方で、武道館は “これまでとこれから” を同時に魅せる内容になっていたと思う。

 

豫風さんは流石のパフォーマンス。“歌をしっかり届けたい” ってことだっだけれど、研修生をやっていたからか、客前でも堂々と100%の力を出し切れていたと思う。というか、一人だけ歳が離れているって感じがしなかったんだよなぁ。ここら辺が経験値の差か。

福田さんは緊張気味だった気がする。そのぶん、落ち着きを払うようにしている感じかな。ただ、“先輩方の積み上げてきたものを崩さないように” とインタビューで語っていたのが嬉しいところ。パフォーマンスもキチンと反映させていることがわかったし、“つばきファクトリー” の新メンバー感があるからこそ、これからどういう色に染まるのか気になる。

八木さんは、インタビューで言っているほど緊張感が出ていなかったような気がする。なんなら、肝が据わりすぎて怖くなったくらい。練習の結果を100%出し切れていたと思う。経験値が少ないのに、凄い。

河西さんは、反対に緊張しいなのがよく分かった。パフォーマンスが好きという気持ちと、アイドルになれた現実を、ステージ上で一番噛み締めていたのかなぁと思う。そして、その緊張感が顕だったのが “逆にアイドルっぽい” という色眼鏡。

秋山さんは、やっぱカッコ良かった。可愛いところもあるし、美人なところもあるけれど、ダンスしてる時、目がいっちゃうもの。というか、全体的に目が足りない。最終的には映像では残りにくいからという理由で、フォーメーション重視で見てたけど、ほんっと、目が欲しい。良い背中も見せれていたし、いま “先輩” を一番楽しんでるのが秋山さんだと思う。

小野田さんは、どのヴィジョンで抜かれている時も抜かりがなかったです。「ワタシはこの顔で行くんだ!」というのがわかるし、完璧にやり切るし。完璧主義なのかもしれない。絶対にやりたいようにやり切るし、そのために仕上げてくる人。小野田プロ、という言葉がホントに似合う。

小野さんは、色々と強くなってた。もとから安定感はあったけれど、さらに低音が磨かれてきていて、換えは効かないことは前提なのだけれど、岸本さんが担当しなくても小野さんがいればなんとかなるみたいなパートが増えてきている気がするのです。それが歌だけでなくパフォーマンスでも出てきているような気がしていた。もっと、自信持って良いと思います、はい。

浅倉さんはロックでした。ロックということしか頭になかったんじゃ無いかってくらいに、ロック。まあ冗談はさておいたとしても、グループの一人として引っ張っていくってことに人一倍気を遣って居るんだろうなってのも感じるし、やっぱエース感あるし、そこに見合う努力も感じるし。そうそう、“新メンバーにとっては始まりの日” という言葉を乗せてくれるのが嬉しいんですよね。これからとこれまでの接点を一番感じていたのかもしれない。あと、「マサユメ」で締めたのはロックさの体現だと、いまは思ってる。

岸本さんは最高の最高の最高でした!12人になって、一番伸び伸びやっている気がするんですよ。正確にいうと、バラエティ感が露呈した8人つばきファクトリーを通ったあとに、12人のつばきファクトリーになったことで伸び伸びしやすくなっている気がする。バラエティ豊かな大所帯をまとめあげる、歌声と存在感。最強でした。

“親しみやすい美人” 谷本さん。なんなんだろうね、この人のソロパートって覚えちゃってるんですよ。不安もあって。SMAP中居正広さんのソロを待っている感じ。パフォーマンスに真摯に向かい合ってるからこそ、外してしまうことに負い目もあるけど、それでも外れることに対して、意地でも合わせてやろうという気概があるのが好き。“もともと12人グループだったつばきファクトリー感” 、出ていたと思います。セトリ決めの「良い曲ばっかりだなぁ〜」って言葉含め、ホント、場面場面で良い言葉残すよなぁ。

そして、メラメラしていた新沼希空さん。全方位にメラメラしている新沼希空さん。もう、カッコ良かったし、可愛かった。良いパフォーマンスするんですよ。でも、一時期抜かれない時期もあったんですよ。そのなかで、妥協せずにキャラを貫きながら、グループのカラーに合わせて行った結果、武道館は最高の1日になりました!あと、髪型に地味に度肝抜かれていました。あんな、二次元な髪型似合う人いるんだ…。

でも、そんな新沼さんを差し置いて、リーダー山岸理子さんが一番燃えていた気がする。なんなら、燃え尽きてやるくらいの勢いがあったというか。多くを語らないし、優しいと思われているけど、絶対に悔しい気持ちとかを持っている人だと思っていて、それをパフォーマンスにぶつけて還元する人な感じがするんですよ。ホント、「黙って見てろ。」くらいの気概。で、その気概がダダ漏れだったのが今回の武道館のパフォーマンス。汗まみれのキメキメでヴィジョンに抜かれていたのを見て、「ヤベェ…、カッコ良すぎる」ってなったもの。なんだろ…。“武道館を勝ち取ってやった” 感。色んな人に色々言われたけど、「ここまでやってきたぜ?文句ある?」みたいな。あのカッコ良さは、暫くはハロープロジェクトのでは見れないんじゃ無いかなぁって思う、唯一無二の良い顔でした。

 

マジで推し変しそうだけど、するには推しが多すぎるグループ。

 

ここから新メンバーが入って、どのような側面を見せていくのか分からないけれど、まだまだ期待しても良さそうな、最高のグループ。

 

 

 

くっそ長い連投。

なぜブログに残さなかったのか、今考えたら謎。