さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

取り止めのない「間違いじゃない 泣いたりしない」レビュー?

 

最初に書いておきます。

かなり取り止めのない文章です。

もともとはMV出る以前に「あかん!毎日この曲のことしか考えられへん!」みたいな記事を書こうと思っていたのですがあれよあれよという間に世にMVが出てしまってその記事案は無事にボツ。

で、出たら出たで「ははーん、見どころいっぱい!そして、コメント全部皆目見当違い!」みたいなテンションに陥ったりで、そこを一旦落ち着かせつつ、気づいたら70万回再生目前…という状況。いや、さらにダラダラしてるまに80万回再生やん…。

なので、これらの時系列…てかまだ一ヶ月しか経ってないのに時系列もクソもあるかよ、という話なのだけれど、とりあえず全てがごった返した状態をほぼほぼ整理せずにそのまま出すという荒技で書くという所業に至ります。

 

てか、思考を整理するの無理。

やれたらやってるし、それをもとに収益化も狙ってる。

そんな器用な生き方できるなら今こんな生き方してない。

 

生きるのがヘタァ!!!

 

さて、新曲リリースの発表は今回も「行くぜ!つばきファクトリー!」、【VS瑞歩】回の冒頭でした。(ちなみに、リトキャメ加入後は基本的に「行くぜ!つばきファクトリー!」内での発表が恒例になっていていて、前々回は【26時間スッペシャル】、前回は【3時間生放送スッペシャル】だった。)

で、タイトルの「間違いじゃない 泣いたりしない」なんですけど、初見は「ダサいな…」だったんですよ。ただこれは前回の「弱さじゃないよ、恋は」もそうで、“聴いたらこれしかない系” なんだろうなとも思っていたり。

そして約二週間後、冬のハロコンで見たのですがそのファーストツイートがここからの流れ。

 

サネカタ @エレウテリア on Twitter: "つばきファクトリーの新曲がアホみたいに好みすぎる。なぜ知っている!なぜ知っているんだ!俺の好みを!ど真ん中過ぎるんだよ!特に「間違いじゃない 泣いたりしない」!" / Twitter

 

うん。ぶっ刺さってた。

で、福田真琳の英語パートにほぼ触れてないのだけれど、まあ正直あそこに目が行って騒いでいるようではド素人と思っている人間なので(笑)あんなミエミエのパートに騒いでんじゃねぇって話ですよ、全く…。(あ、今回はヤケにボヤキ多めです。たぶん、新しい生活リズムに慣れてないせいですね。はい。)

と、言うわけでこの時点でぶっ刺さってるのは福田真琳でもなければ、推しの岸本ゆめのですらなく、新沼希空と谷本安美。まあ、ノーマークだったからというのもあるのだけれど、とにかくこの二人が良かったんですよね。特に新沼希空

 

サネカタ @エレウテリア on Twitter: "あと、新沼谷本がヤヴァい。 あの使い方はヤヴァイ。 正しすぎる…。特にきそ。マジできそセンターだった。だよな?" / Twitter

 

というわけでこの後、二回目の参戦でその勇姿を目に焼き付けようと思ったら新沼さんは休演することに。落胆しつつも、MV公開まで待つことになるのです。

 

サネカタ @エレウテリア on Twitter: "ほんとに今日は「間違いじゃない 泣いたりしない」の新沼希空を見たくていくような心持ちだったんだよ…。全快を願うばかりだぁ。" / Twitter

 

ただじっとしていられるほど、どうにかなるもんじゃない楽曲「間違いじゃない 泣いたりしない」。その素晴らしさ(?)はこの記事の中の長さにも見て取れます。

 

【TWO OF US(B)】〜アンジュルム×つばきファクトリーの大乱闘 - さしもしらじな

 

で、最後にライブを観たのが1月4日なのだけれど、この後とにかくこの曲に恋焦がれすぎて、謎の「間違いじゃない 泣きたくない」プレイリスト案を作ってしまう…いや実際には数曲ピックアップしただけですけど、まあそれでも最高に意味わからん展開なのは確か。

因みに選曲だけはあらかたしてて書いておくと、

 

間違いじゃない 泣いたりしない / つばきファクトリー

鬼火 / MOONRIDERS

景色 / キノコホテル

Sanctuary / GRAPEVINE

グラマラス / SMAP

スィートスポット / ゆらゆら帝国

 

…などが候補に上がっていました。いや、上がっています。うん、これは完全に病気だな。だってまだ2回しか聴いてないもん、この時点で。

 

そんなこんなで月日は過ぎ…いや、月は過ぎてないのだけれど、1月は15日に公開になるわけです。

 

つばきファクトリー『間違いじゃない 泣いたりしない』Promotion Edit - YouTube

 

恐ろしいくらい素晴らしすぎる出来。PVの監督、衣装の布陣は「アドレナリン・ダメ」と同じ…振り付けも同じって大阪の【LAST PARADE】で言ってたっけか?ただ前回と圧倒的に違うのは、「アドレナリン・ダメ」は 中島卓偉×児玉雨子 というつばきファクトリーの王道…もっというと「ハロプロファンにも好かれやすい曲」だったわけですよ。そこに浅倉樹々というつばきファクトリーのエースを持ってきて「絶対に勝ちに行くスタイル」をこれでもかと見せたわけです。

ただ今回は「ハロプロっぽくない曲」に掛け合わせたらどうなるかという実験…。曲の傾向でいうと「弱さじゃないよ、恋は」に近いんですよ。この掛け算が上手くいくかどうか。

そこに加えてもう一つ、サムネに福田真琳ソロで迎えたのも結構な実験だと思うのです。楽曲もいい、PVの完成度も高い、ただし “ハロプロファンからは好かれなさそう” な曲をどこまで伸ばせるかの勝負がそこにはあると思います。

ただこの 「ハロプロっぽくない楽曲」アプローチはつばきファクトリーの大きなテーマの一つではあるのです。そのことは「弱さじゃないよ、恋は」でも取り上げたので今回は割愛。

 

「ハロプロだから」って、正統派から逃げない覚悟。「弱さじゃないよ、恋は」 - さしもしらじな

 

…なので、コメント欄に「今回から路線変更か!」というのを見るたびに辟易するんでよね…。オマエらは何を見て来たのだと。今までもそういう路線だったぞ?

 

(話は逸れるますが、今回多いのが K-POPぽいってのと、90年代っぽいという指摘。これ、K-POPの源流が90年代のJ-POP、もっと言うと小室サウンドもルーツの一つにあるのであながち間違ってないんですよ。プラスして坂系にも近いらしいのだけれど、多分ターゲットを20代後半から30代とした場合、一つのノスタルジアを感じる音楽として90年代風のものを制作してるのもあると思うんですよね…。ここらへん掘り下げると論文で書けそうですね。)

 

ただ「ハロプロっぽくない楽曲」をやりつつも 「つばきファクトリーっぽさ」というか「つばきファクトリーでしか出来ないこと」は提示しないといけないわけで、その塩梅がこう言う楽曲の見せ場になるわけですよ。というか、こういうところが好きでつばきファクトリーを追ってるんですけど。

 

(また話は逸れるのだけれど、割と最近「ハロプロっぽさ」と「つばきファクトリーっぽさ」の線引きをどこに持ってくるかを考え中。根本には、「ハロープロジェクトつばきファクトリー」という枠組みをどうやって外すのか、という問題意識もある)

 

まずは、Aメロの高音低音パート。これは「涙のヒロイン降板劇」のフェイクでの小野瑞歩、「ガラクタDIAMOND」のサビラストの小野小野田浅倉パートから始まった低音の強調が、「弱さじゃないよ、恋は」Bメロでハモとして導入され、今回はAメロという聴き手に一番驚きをもたらすところで使用された形。ここら辺は職人気質なイメージが強いな。

対照的なのはサビの高音パートの秋山小野田。特に秋山さんはこの音域の広さと声の個性を武器として使えてるのが好き。「Sunset Summer Fever」とか特にそう思う。

 

Sunset Summer Fever / L!PP(from Hello! Project Dance Team) - YouTube

 

面白いのはサビのソロ、一番では河西さん二番では新沼さんラスサビは豫風さんが担当しているパートなのだけれど、河西豫風はリズムに乗ることで疾走感を感じさせるのだけれど、新沼さんはべったり張り付いて停滞感すらあるのが面白い。しかもリズムは全く間違ってないのがほんとに不思議。そしてそれが「嫌いだった自分を好きになれたの」にぴったりと新沼さんのイメージにハマるのだからいやはやスゴい。で、多分ここのイメージがライブで強く印象を残したんだろうな…怖いくらい似合っていたもの…。

そして、Cメロに突入して伝家の宝刀、岸本ゆめののシャウトがくるわけですよ。それこそスキルメンとして引っ張って来たわけですけど、それでも何回聴いてもすごいと思うし好きだもんなぁ…こういうの。

そしてこのシャウトがきた後にウィスパーボイスの谷本パートが来るのだけれど、この岸本からの谷本への落差がほんとに気持ちいいし、ピタッとはまる。ここら辺は同じグループでやってきた妙としか言い様がないんじゃないかな。そこに乗る小野山岸パートも美しい。

そして最後にダメ押しの浅倉樹々パート。卒業に合わせたパートとも取れるのだけれど、この説得力は浅倉樹々でしか出ないと思う。

そしてラストまで引っ張る福田真琳の英語パート。帰国子女ってのはあるけれど、それ以上に “福田真琳がやってるから成り立ってる” 部分は大きいと思う。他のメンバーがやったら間違いなく滑ってる。いわゆる “ダサい” 部分。しかしひっくり返せるのエースの資質だな。

と、まあこの見事な全員野球。正直、全員が全員器用なタイプではないのだけれど、だからこそパズルとして組み合わせた時に最強になるというのがつばきファクトリーの魅力なんだよなぁ…。あとこう書くと、意外と下支えしてるのが八木栞だったりするのかなって思ったり。「スキップ・スキップ・スキップ」の落ちサビではかなりフィーチャーされているので、下支えで終わるメンバーでもないのだけれど。オープニングのパートも担当しているし。

まあ、残念なのはスーパー岸本ゆめのタイムがライブでは生で披露されない点ですかね…都合4か所あるのだけれど、録音で行くみたいで…いや、生で聴きたいですからね?岸本ゆめのファンとしては。まあ、福田真琳のラップパートとごちゃごちゃになる可能性があるからとかもあるとは思うんですけど…生で聴きたいなぁ…!

(どうでもいいけれど、【TWO OF US】の「もう一歩」の高音フェイクを担当してるの、このレコーディングを踏まえたからなのかな?とは少し考えている。だからこそ、なおのことやってもらいたいのだけれど…!)

 

 

というわけで、取り止めのないままここまできたわけなのだけれど、言いたいことはただ一つ「この曲めっちゃ好き!」ということだけ。あと、最近はめっちゃ腹筋みてる。つばきファクトリーに入るためにはとりあえず腹筋割らないといけないという選考基準が生まれたPV。