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岸本ゆめの【岸本ゆめのバースデーイベント】

 

まだ4月が終わらない…!

 

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なんで今年の4月はこんなに長いのだろう…?長い上に濃ゆいという…歳をとるたびに年月の感覚は短くなるはずじゃないのか…?

 

え、まだ僕は若いってこと⁉︎

 

…冗談はさておき、行ってきました岸本ゆめののバースデーイベント。去年に引き続き2回目。なんなら、去年は二部しか行ってなかったのだけれど今年は通し…実のところバースデーイベント自体は野中美希さんと福田真琳さんの時も行っているのだけれど、通しは初。うん。めっちゃ楽しいな、バースデーイベント!

 

天井桟敷のサネカタ on Twitter: "岸本ゆめのさんのバースデーイベント! (こういう時のために、FSKを買うべきなんですね、はい。) https://t.co/Ky8PCDnBV3" / Twitter

(去年のバースデーイベントの大連投)

 

まあでも、僕の悪いクセと言いますか…基本 “今” にしか興味ないんですよ。俗にいう “掘る” 作業を怠りがちというか、目の前で起きたこと、知ったこと自体にはかなり敏感に、万感を持って語れるのだけれど、過去についてはまるで興味ないというか…詰まるところ予習が下手。

 

さっさと言えば、第一部の曲はマジで何もわからなかった。

 

おいおいおいおいと思うじゃないですか?いや、おいおいおいおいという事態なんですよ。次の曲が来るたびに「あ!また知らない曲だ!」みたいな…

 

てへっ⭐︎

 

…まあでもなぁ…ここからが岸本ゆめのの凄いところなのだけれど、岸本ゆめのの場合は “たとえ知らない曲でもキチンと乗れる” んですよねぇ…不思議と。去年のバースデーイベントでもそうだったのだけれど、「dearest.」とか初めて聴いたのに泣きそうになったもの…一回目でキチンと世界に引き込む凄さ…凄いんだよなぁ。

あと、一曲一曲のメリハリが効いているんですよ。一つ一つの曲で違う顔をする…ロックンロールからコメディ、シリアスな表情から切ない歌声…「マサユメ」では “激情” って感じで、ほんとに飽きない。この幅の広さがシンプルに楽しい。

で、そんな第一部、半分くらいは “歌詞聴き取りゲーム” で進んでいたのだけれど、涙混じりの挨拶を終えて本編終了後、ニッコニコで帰ってきたと思ったら自作曲披露のコーナーが始まるわけですよ。

(…本人は「本編が終わって…」と語っていたのだけれど、どちらかと言えばこちらが本編じゃない?とあの場のファンは思ってたし、本人もそう思ってると思うのだけれど。)

で、まあ、ファンというのはどうしても自分に都合よく捉えてしまうもので…第一部の曲について 「ほとんど知らない曲ばっかでわからなかった」と書いたじゃないですか?で、結果として「“歌詞聴き取りゲーム” みたいになってた」みたいな。ただ、さらにいうとそのおかげで歌詞を聞き取るということについてかなり敏感になってたんですよ。

 

あの…初めて聴く曲なのに全然そんな気がしないっていう凄い変な現象が自分の中で起きちゃってて。笑

 

きっと、たまたまなんだろうなとは思うんですよ。だって完全にこっちの落ち度だもの、勉強不足なんて。ラジオで言ってたもの、「Berryz工房松浦亜弥さんの曲を中心にやります」って。なのに履修してないんだもの、こっちが悪い。悪いのだけれど、その結果として「岸本ゆめのの自作曲がなんの抵抗もなく入ってきちゃう」という謎の現象…いや、意味わからんな、コレ。

で、その自作曲もかなり良くて…なんだろうなぁ。結構、色んな曲を雑多に聴いてるんですよ、僕。で、「このジャンルが好き!」というのは基本的になくて、「このアーティストの曲は全部好き」みたいなパターンが多くて…それこそ SMAP とか ORIGINAL LOVE とか、「どんなに雑多で雑食なジャンルだろうがそのアーティストが歌ってるから正義!」みたいな人間。反対にいうと「世間がどんなに言おうと好きじゃないものは好きじゃない」って平気で言えるタイプ。で、今回の岸本ゆめのの自作曲…かなり好み。うん、好みというのが正解だと思う。

メロディーライン、そこへの言葉の乗せ方、リズム感…それこそ “シンガーソングライター” の趣が大きい、フォーク路線なのだけれど、すごくね… “岸本ゆめのらしい” 。かっこつけもしない、等身大の自分を堂々と歌って成り立ってしまう凄さ…「歌いたいから歌う」…あの初期衝動で作ってしまえてる、ほんと良い曲なんだよ。難しくもしてないし…凄いいいなぁ。

(個人的には岸本ゆめの自身のフェイバリットである「ペットボトルキャップ」を思い出しつつ、浪漫革命な感じも感じつつ、僕が好きな長澤知之も思い出したりする…それこそ “いまの” フォークソングという感じが本当にいい。)

で、さわやか五郎さんとの距離感もちょうど良くて。笑

それこそコーナーで「ゆめで逢いまShow」でのいじり合ってツッコミし合うあのテンポ感も良いのだけれど、その感じがあのパフォーマンスにぎゅっと詰められている感じ…いや、サラッとやっていたけれど、めちゃくちゃ難しいと思うんですよ。ギター一本でパフォーマンスを成立させるの。それも三曲…だって三曲ですよ?いくら前から準備していたとして、自分で作詞作曲して、それをさわやか五郎さんに渡して編曲してもらって、さらにそこから人前に出せるまでクオリティーをあげる…うん、簡単じゃないと思う。それこそ、一人で出来ることじゃないからこそ…さわやか五郎さんとの信頼関係…もっというと事務所の人たちとの信頼関係があったからこそ成立したんだろうなぁ…。(それこそ、今年のバースデーイベントの開催時期がかなり遅れたことに何かと意見が出ていたのだけれど、これがやりたかったのであれば納得しかないんだよなぁ…。樹々ちゃんの卒業ライブも手を抜かないし、その後の【シュンカン】なんてもっと手を抜けないし…そりゃ、ひと段落してから開催するわけだ。そういう “手を抜かないところ” が本当に好き。)

 

と、そんな第一部が終わって、第二部までの間に “今まで知ってたけど、知らなかった人たち” に挨拶をしたあとに、再びイベントに向かうわけですよ。

 

不思議なもので、第一部で聴いてるからか、「あれもこれも知ってる!」感覚になる不思議。プラス、松浦亜弥さんの楽曲は有名曲や他のイベントでも聴いてる曲があったからか第一部よりかはかなり楽しかった。

まず、「ONLY YOU」…まあ、一番カート・コバーン感があったのがこの曲かな。カッコいい…あの衣装、キチンとカッコよく見えるんだな。

そして「奇跡の香りダンス。」…上手い。上手すぎる。上手すぎるうえにダンスのキレも半端ない。いや、その衣装、ダンスも映えるのかよ…この意外性が面白いんだよなぁ…!

そして軽いMCを挟んだ後、本人曰く「さっさとやってしまいたい曲」こと「ね〜え?」がかなり良くて!!!もうね。岸本ゆめのの “きしもん” の部分…ギャガーだったりコメディエンヌな部分がダンスや所々の所作に100%活かされてて、それでいて可愛さでパッケージングされてるのがマジでいい!そして衣装もそれに合わせて可愛く見える…いや、マジでこの衣装ほんと不思議。何変化するの?

からの「いいんじゃない」…この曲、第一部で聴いた時にすごいいい曲だなぁと思っていて、ある種の冷たさを持ったロックンロールなのだけれど、その突き放した感じがいい…表情もクールだし…歌声もさっきの「ね〜え?」はなんだったんだって言うくらい暗い。そしてそれがめちゃくちゃカッコいい…いや、器用すぎる。

そしてまた衣装なのだけれど…もうね…寒空の下で歌っている感じに見えるのが本当に面白い。本当に本人が成り切っているから成立するんだろうけれど…わけがわからんくなるな、コレ。

そして今回のハイライト「シャイニング 愛しき貴方」…コレは「『プッチベスト』をとりあえずレンタルできるだけレンタルして片っ端から聴いていこうキャンペーン」で知っていたのでイントロがかかった瞬間「!」って即座になり、そこから釘付け…。本当に、良かったなぁ…。甘い歌声っていうのかなぁ…蕩けちゃう感じ?でもちゃんと淑女たらんとしてる感じ…塩梅が絶妙。

でもこのブロックのコメディ→クール→スウィートの流れが本当に七変化感があって、飽きない。

ここでコーナー「岸本ゆめの夢で逢いましょう 公開収録」…ゲストのさわやか五郎さんとの掛け合いが絶妙なのだけれど、個人的にはコーナー始まりと終わりの転換の部分の手際の良さも好き。一つの “ショー” として完成されてる感じ…段取りといえば段取りなのだけれど、あの見せ物として意識してるのが良いんだよなぁ…隙がない。

そしてさわやか五郎さんの煽りからの「砂を噛むように…NAMIDA」。やっぱバラードも上手いのよ。ちゃんと言葉が粒だって歌えてるのが本当に良い。

からの「アドレナリン・ダメ」が本当に最高…!「マサユメ」も強強だったのだけれど、個人的には「アドレナリン・ダメ」に軍配が上がるかな。あと、毎回思うのだけれど、この曲の間奏の “Foo〜” で観客全員がペンライト上げるの、何回見ても壮観。コレを見にきてる節まである(笑)

で、「ドッキドキ!LOVEメール」が最幸すぎて…いや、この並びマジで最高だったなぁ…。ボルテージが上がりきったところでこんな多幸感満載の曲が来たら否が応でも盛り上がるって…!そして何回聞いても良い曲は良い曲ね。

そしてMC…「始まったら終わる。でも始めないと始まらない…」みたいな自問自答禅問答を言い聞かすようにMCしていたのが印象的だったなぁ…「一つずつキチンと完結させていく」と言っていたのもここだったかなぁ…。うん。すごく岸本ゆめのっぽい。

から「Feel Your Groove」…この曲が新しくオケを作ってもらった曲なのだろうか。びっくりするくらいマイナーな曲調…盛り上がりが難しく、下手したら掴みどころがない曲なのだけれど、それを熱量を落とさないまま、歌い上げる岸本ゆめのの上手さ…というよりかは “旨さ” かな。あの絶妙な “火照り” が本当に良い。

そして本編ラストは「かっちょ良い歌」…これもロックンロールなのだけれど、シンプルに元気な岸本ゆめのだったなぁ…クラップを求めるときも、全身全霊でぶち当たる、あの “岸本ゆめの” 。なんやかんやで元気な岸本ゆめのが最強な気がする。

 

そして、本編が終わり、“ゆ・め・の!” のクラップで出迎えられた自作曲によるアンコールコーナー。

「せーの」は歌詞カードを配られていたので、それを見ながら味わいつつ、まあでも、歌詞カードなくても聴き取れるのが本当にいい。

ちょっと前に友だちに誘われてインディーズバンドのライブを見に行ってきたのだけれど、メロディーが良くても歌詞が伝わらないみたいなパターンが結構あることに驚いて。まあ、音響の問題とかもあるのだろうけれど、ちゃんと “アーティストとして言葉選びをこだわりながら、それでいて聴き取りが平易である” ことの難しさをわかっていたからこそ、伝わるのが凄いんだよなぁ…。

「せーの」自体はつばきファクトリーの日常を描きつつ、そこから卒業する今を描いた曲…それこそ10ヶ月から8ヶ月くらい温めていたことも語られていたりする。(自作曲の存在自体は去年の10月に放送された「朝まで生竹内2」ですでに語られていたりする)自分がつばきファクトリーの日常を感じる瞬間として思い至ったのが仕事の始めと終わりにスタッフさんに挨拶するときにリーダーの山岸理子が掛け声としてかける “せーの” だった…というところから練られているというのがなんとも良い視点。因みにいうと、“大きなくしゃみ” は谷本安美、“母親みたいな相槌” は浅倉樹々と、色々なメンバーのエピソードが散りばめられている…らしい。

ただ個人的には「せーの」と見た瞬間に、飛び出す瞬間の掛け声に見えたのが面白い受け取りミス。いや、もしかすると、そこらへんのミスリード含めての「せーの」というタイトルなのかもしれない…にしても、“世界が振り返る” のところのメロディーラインが本当に好きなんだよなぁ…多分ここだけ歌える。笑(あと、エビフライのくだりも謎すぎて好き。

…そんな名曲「せーの」とは違い他二曲はラブソング…こう言ってはなんだけど、意外とプラトニックじゃないのが良かった(笑)

「無題①」は “好きなだけ好きにしよう” というフレーズがシンプルに良い。あと個人的には、展示品に触れられないように…みたいなフレーズも頭の中に残ってる。あと、地味に上手いのが 『ユメノアト』というフレーズを入れたあとに、写真集のように…とか入れちゃうあたりがクレバーだなぁと。こういう “印象に残るギミック” を意識してるってのがニクいところ。(たぶん “ページをめくるように” みたいなフレーズもあったはず)

個人的には「ふれて!」みたいなタイトルかなぁ…。“触れて” ではなくて、ひらがなで。“ふれたい” じゃなかった感じがする。そっち側だったら「ふれたいな」にするけど。

「無題②」は、盛り上がる曲…なのだけれど、イントロが難しくて2公演目は一回ミスってたのが可愛いところ。はじめのフェイク…というのか、コーラスというのかわからないのだけれど、キャッチーなのだけれど、よくよく聴くと音程がややこしくて確かに難しいわとなった記憶。

それでいて、観客と一体感が味わえるのが良い曲だなぁと。そして “愛してる” で終わるあの感じ…ほんと、自作曲として全く隙がない。

で、タイトルなのだけれど、実はこの “愛してる” の印象しか残ってなくて(笑)もう「愛してる」にしちゃえよ、という感じ。(あとは “夜から朝まで” みたいな歌詞をフワッと覚えているくらい)いいじゃん、「愛してる」。(そのあと、「グッドモーニング」って素敵だなって思って、ツイートしました。朝から “愛してる” で始まるの、よくない?)

 

…というわけで、お腹いっぱいの岸本ゆめののバースデーイベント。なんというか、全部乗せだったなぁ…。魅せる一面一面全てが完璧…それでいてMCでは素が出てきていて、その落差にほろっとしちゃうし… “いま” の岸本ゆめのの全部…それこそ本人も書いていたように “ソロアーティストとしての” 岸本ゆめのの第一歩という感じ。

#大きなくしゃみ 岸本ゆめの | つばきファクトリー オフィシャルブログ Powered by Ameba

まあ、ここら辺は【シュンカン】でも少し感じていて、まあ、ここは2回目を観に行ったら改めて書こうと思うのだけれど…まあ、ここに書いていたことはあながち間違ってなかったんだなぁと、マウントも取ってみる。

岸本ゆめのの卒業について思うこと。 - さしもしらじな

そして、ゲストのさわやか五郎さんの全てを活かすこの感じね。芸人としてのトークの軽妙さ、そして途中の煽り、伴奏のギターの巧さと息の合わせ具合…どれも完璧だったなぁ…なんだろ、自分だけじゃなくて他のメンバーを活かすこの感じ…これも岸本ゆめのの本質の一つだったなぁと思い出した。(因みに、Twitterで知ったのだけれど、元々「さわやか五郎さんとセッションしたい」というのはコロナ禍前から出ていた話題だったらしい。やはり、“有言実行の女” 岸本ゆめの。恐るべし)(因みに、他にも数々のエモポイントがあったらしいのだけれど、全くわからないのが僕の損しているところ。)

というわけで大満足の岸本ゆめのバースデーイベント。ソロアーティストとして前を向きつつ、アイドルとして、つばきファクトリーの一員として秋までは駆け抜けるということなので、振り落とされないように頑張らないとな!