さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

BLUEMOON BLUES / 岸本ゆめの

 

 

エイプリルフール抜きでもキッツイ初年度のBlueMondayを吹き飛ばすブルーズ。

 

 

 

ひなフェスで「めちゃくちゃSNS動かすから!!!」と、ネット関係にはすこぶる弱い彼女にしては珍しく強気な発言があったのだけれど、全てはこのためだったのか!!!と言った具合。

 

 

まあ、里山里海内のイベントで言ってもよかったのでは?と思いつつ、岸本ファンが一堂に集まる瞬間があるわけでもないので、終了した後の発表にしたのでは?という推測。

 

 

 

で、真夜中配信スタートの曲をハロQメンバーとともに聴く会。

 

(さあ、僕は誰でしょう?)

 

で、朝からリピートしつつ、MV公開を待つ訳ですわ。

 

 

良かった。

曲を聴いて、すでに好きなジャンルなのはわかっていたのだけれど、映像に起こしてもなお良い。

 

そしてそこで終わるのかと思ったらそのままインスタライブに流れ込み、さらにファニコンと…行き着く島もない、大SNS世代の怒涛のプロモーションと、ギリギリで追いつく僕。寸前のところで、プレミアム会員にならなかったのはちゃんと選んだ結果だと誇りたい。てか、友人が今月結婚しなければ払えたのよ。リア充め、末長く爆発しろ。

 

 

と、そんな流れ。なにが行くあてのない海水だ。荒れ狂う日本海じゃねえか。

(なんならこの後、行くぜ!つばきファクトリーの “本当の” 最終回もあったし、置き場のない感情だけが言葉として流れていくぜ、ベイベ)

 

 

 

 

…さて。

 

推してからというもの、色々ありつつ、岸本ゆめのには全きの信頼を置きつつも、それでも、まぁ、疑ってしまうのが心の弱さではある。

 

で、その度にひっくり返される、この無常。

 

思えば半年前の可惜夜大阪がそうだった。マジで、あの時の、あの感覚。こうやっていつも、驚かれぬる。

 

 

 

 

確かに、ブルースとは言っていた。

しかし、一曲目から確かなブルースで来るとは思わなかった。

 

 

 

 

ハロプロに居たとき…「Say Hello!」もだし、「きずな」もだし、「BE」もだけれど、岸本ゆめのが一人で歌っている動画はあるのだ。でも、そのどれよりもしっくりくる。

 

 

 

 

 

そして、「アタシリズム」っていう “当て書き” の曲もある。その出来だってもちろん、素晴らしい。

 

 

(にしてもこの曲、【ReALIZE】で一曲目に披露されたりなんかもして、ターニングポイントの曲になりすぎでは…?)

 

 

でも、やっぱり、『BLUEMOON BLUES』のしっくり来る感じ、あぁ、岸本ゆめのが体現したいものが100%出来ている感じ。

 

 

ギターの音から、まず良い。この音がカッコ良い。

そしてフェイク…というか、コーラス?

その澄んだ感じ。

そして始まる歌は絶対に100%で始まらない温度感。

ここぞと言う時のためにとっておく、歌い方。

だんだんと温度を上げていって、サビで爆発させる。

 

これなんですよ…グループの時ですら他のメンバーの声を聴きながら調和を第一としてこの細かい計算をしてきたのだ。ソロになったらなおのこと、完璧に仕上げる。

 

 

 

 

そしてリズム。音程もかな。絶対に外すことない、確かな歌唱。だけど、しっかりと感情は伝わる…いや、歌は歌としてあるだけで感情が伝わるように出来ているのだ。上手い人ならばそれは何度でも再現される。大きくはそこに強弱があるだけ。シンプルな味付けだからこそ、奥深い。

 

もちろん、それは歌が良いからに他ならない。

 

 

オーセンティックな作りの歌。流行りでもなく、外連味もない。だからこそ、強度が高い。しかし、所々でニクイ演出もある。

個人的には “揺れるゆらり” と、そのあとに続く、“揺れるゆらり、ぐらり…” のところが好きだなぁ。

あと、シンプルに “だけど、だけど、好きだ” 。一周回ってストレートな表現。だからこそ、難しい表現。

 

 

“柔らかな月明かり

ねぇ、今夜くらい 私だけ照らして”

 

 

ここで100の力を解放してるのがいい。

熱いギターソロの通過。

そしてラストサビはソフトランディング…やっぱ上手いんだよ、歌が。

 

 

. “BLUEMOON BLUES” MV公開しました! 音源も各サイトで配信中! ひとりのように見えて、たくさんの�... | Instagram

 

 

曲を聴いただけでもホクホクだったのだけれど、MVである。正直なところ、ここまでの完成度のものが来るとは思わなかった。いや、去年から時々出ている謎の高クオリティー写真群からそうなのだけれど、プライベートの繋がりからか、どうかは分からないけれど、“作り上げる” という過程に於いて、何一つ手抜かりないものを届けてくれるのが嬉しい。反対にここまで揃えて出来るからこそ、M-lineに残る必要性が無かったのだなぁとも思う。

いや、でも、ほんとにただ驚いてるのよ。このクオリティに。

 

 

衣装も白のふわふわのドレスと、レザーのロック風衣装。方や清楚かつ柔和でありながら儚さを体現する女性的なイメージ。方や60年代よろしくな泥臭い、そして不器用で無骨な男性的なイメージ。その両方をいっぺんに提示してしまう。これこそ、岸本ゆめのでしかできない芸当。二人いるようにも見えるし、一人が分裂してるようにも思えるし、どちら側の視点からでも歌の世界観が見えてくる、なんとも憎たらしいほどの世界観の演出。

それは確か、去年のバースデーイベントの時に話していた「性別関係なく、岸本ゆめのである」(ニュアンス)ことの延長にあるものではないかと想ったりもする。

 

 

にしても、白のふわふわのドレス。クラゲのようなドレス。ほんとオシャレ。

 

(個人的には、“クラゲ×海、即ち「9月の海はクラゲの海」を想起シンドローム” にかかっているので、私信かな?と思いました。なんなら、MOONRIDERSだし。んなわけ。)

 

 

 

実のところ卒業コンサートの時に、「パンツスタイルももちろん良いのだけれど、ドレス姿もそれはそれで見たかったな」と言う声が少し上がっているのを見かけたりもして、そんな声をわかっているかのように今回でキチンと回収された感じもする。いや、ほんとに、なんやかんや言ってファン想いよ。

あと、プラスしていえば生たけですでに「白のふわふわのワンピースが着たい!」と話していたことも記憶に新しく、「アレは匂わせだったのか!!!」と言うところもある。全く、やられっぱなしではないか!!!

 

 

#生たけ ありがとうございました! 喋って戦って笑って歌って、最高に幸せな時間でした⏳ #きしもと... | Instagram

(思えば、曲作りをしていることも、ギターを弾き始めているのも初めて話してたのはココが初だった気がする。)

 

そこから、インスタライブでちょくちょくギターでコードを鳴らしてみたり、鼻歌で歌詞を追ってみたり、いつかライブで弾き語りしたりするのかなぁ…。

そう、まだライブで披露されてないもんね…絶対に良いんだろうなぁ…いや、絶対にいい。あぁ楽しみしかない…お金、足りるかなぁ…!!!