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【カット版】「happyに過ごそうよ × 行くぜ!つばきファクトリー」

 

 

つばきファクトリーの総力戦、『happy にすごそうよ × 行くぜ!つばきファクトリー』のコラボ生配信。

さまざまな事情が重なって起きた緊急事態。発端は、ラクーアでのリリースイベントの中止。ひさびさのフリースペースのあるリリースイベントは事務所が想定した以上の盛り上がりとそれに伴う問題を浮かび上がらせることとなり、二週目を中止することとなった。加えて重なったのが岸本ゆめのさんの入院。

つばきファクトリーのバラエティの特徴は、黙っていてもメンバーそれぞれの個性で話自体はガンガン進むこと。ただ問題は、誰の意見をピックアップして、どういう風に纏めるのか、方向づける人がいないといけないということ。岸本さんの司会は、即座にピックアップしながら、見ている人が面白くなるような方向に持って行けるところだと思うのです。

ただ、その岸本さんがいない。

そんな “緊急事態” であるという共通認識の下、動いたのが「行くぜ!つばきファクトリー」側のスタッフさん。本番2日前にも関わらず「台本をガッチリ作ってしっかりとしたバラエティをする」という方向性でバッチリ乗り換えます。

とはいえ、司会をどうするのかってのが問題になるわけです。

ここですることになったのが、「小野田ティーチャーのかわいい選手権」。自分のフィールドでなら自由に動ける小野田さんならワンコーナー仕切れる、この底力を見せれたのが、今まで培ってきた「行くぜ!つばきファクトリー」の大きな成果ではないかと。

二つ目の「岸本ゆめののツッコミまShow 番外編」は反対に、不在を逆手に取った企画。スタッフとの連携でバラエティを成立させることの出来るこの企画は岸本さんの発言から生まれたものだけど、こんな形で結実するとは誰も思ってなかったと思います。

そんな最初期の企画と最新の企画でバラエティを成立させるコラボ配信。MVP は小野田さんと新沼さん。

小野田さんは、一番岸本さんが居ないことを意識していたと思う。それも “なんとなく” ではなく、岸本さんがいつも果たしている役割を理解した上で動いていたのではないかと。

ただ一番良かったところは、空回りしないように自分のできる範囲で補おうとしていたところ。司会をきちんと果たす。お題に答えたメンバーに対してリアクションとツッコミを入れる。余裕があれば、メンバーに振る。自分のできることを完璧にこなす。そんな、小野田さんが持つ完璧主義、プロ意識の一片を確かに感じる配信となったと思います。

一方で、新沼さんはプレイヤーとしての岸本さんを意識していたのかなぁと思うのです。新沼さんって、キャラを作っているところが大きいので、どこまでが素かめちゃくちゃ分かりにくいんですよ。基本的に作り上げたキャラを利用して立ち回るので。

そういうキャラだからか、いざという時に立ち回りの小回りがきくってのが不思議なんですけど、まず前に出る、沈黙の瞬間を作らないってのが一番大きかったと思います。あと、打席に立てばとにかく打つというのが強すぎる。可愛いにも振れるし、面白い方もできるってのが強すぎる。そんな、小回りが効く感じが出てた配信でした。

 

果敢賞は、八木さんと浅倉さん。

八木さんは、番組初期から意識していた “前に出る精神” が成果として出て来た気がします。元から怖いもの知らずだったけど、生配信ということを考慮しつつ、でも恐れずに前に出るという割り切りの良さが、特に「ツッコミまShow」のコーナーでの手数の多さに繋がっていたのだと思います。

ただ個人的に一番は浅倉さん。

もともと前に出るのは不得意ではないと思うんです。むしろ変な沈黙が起きたり、誰も場を繋げない時に、サッと前に出るのは浅倉さんということも少なくないんです。そっから突破口が開くことも往々にある。

ただ、今回の収穫は「かわいい選手権」。浅倉さんの “重い女キャラ” なんですけど、アレってめちゃくちゃ自分で落としにくいと思うんです。なんか笑いになりにくい。

でも、今回。最後のお題で「えへッ!まちがえちゃった♡」って言った瞬間に、個人的に「これやん!」ってなりまして。出来たやん、パターン!正解、出来たんじゃね?これ極めたら周りに敵いないから、天下取れるぞ、浅倉樹々霊視鑑定でもそうだったけど、破りたかった殻破れるんじゃない?っていうのが見えて、すごく良かったんです。

今まで周りのキャラが強いからこそ王道なものやってたけど、今は優秀な福田さんもいるし、もうこっちで良いんじゃない?って感じで振り切ると、死角がなくなるんだよなぁ…。

 

さて、何人かをピックアップしたけれど、結局のところ全員が自分の持ち味を残しつつ活躍していたと思います。特に先輩メンバーは数こなしているだけあって、後輩メンバーに変な気を使わせることなく自由に動けるようにしていたことは大きかった。谷本さんも面白い爪痕残すし、小野さんはポジティブなフォロー力を発揮してるし、河西さんは最後の秋山さんとの件は最高だったし、福田さんは安定感あるし、豫風さんのモノボケが浮かばなくってパニックなってるのも可愛いし。

唯一らしくなかったのが秋山さんってのもなんか良い。特に「かわいい選手権」では最後まで出なかったところとか、もしかすると岸本さんがいないのを肌感で察知していたのかなぁ、と思ってしまう。一方で、後半のモノボケでは通常に戻っていたので、そこは流石だなぁと思ったり。

あと、やっぱり山岸リーダー。眠そうとか色々言われるけど、シンプルに危機に動じてないだけなんだと思うんですよね。周りをよく見るための防御。誤解を受けがちだけど、やっぱ頼れるんです、リーダー。

 

そんな、生配信。最終的な視聴者数は4000人くらいだったんですよね。コレって、毎週?毎月?生配信して収益化するには少ないのかなぁと、ふと思ったり。今どきテレビでも生でバラエティしないので、是非とも挑戦してもらいたいところではある。だって、岸本さん抜きでもコレだけ面白いんだもの。いわんや、岸本さんが帰って来れば、をや。