さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

【完全版】「happy に過ごそうよ!×行くぜ!つばきファクトリー」

 

はじめに。

【完全版】ですが、そもそも【カット版】を用意した訳ってのを、少しだけ書いておきます。

読めばわかるのですが、この【完全版】はいかんせん推測が多い。特に前半部分。で、まあ、そこは書かない方が良いんだろうなぁとは思いつつ、ここを避けて通ると全体としての筋が通らない感じがしたので、一応、推測込みですよ、とアナウンスした方が良いのではないかと。

一方で、事実ベースなものはそれとして書いておくべきだろうということで、【カット版】を作った次第。

で、その結果なんですけど、たぶんそれぞれで書いてあることが微妙に異なるんです。同じ文章でも微妙にニュアンスが違う、みたいな。そこは、ご容赦いただきたいなと思いつつ、楽しんでいただければと思います。では、本編スタート。→

 

 

 

 

 

 

アイドルたるもの、いや、アイドルじゃなくても総力戦はくれぐれも避けた方がいい。

 

正確に言うと、「ここぞ!」という時のために取っておくべきという方が近いか。だって、アイドルにしてもなんにしても、余力がないと相手(今回の場合はファン)に不安感を与えちゃうでしょ?それは信頼感をなくす事に繋がるし、一気に冷めてしまう可能性がある。

 

なので、総力戦は最終手段も最終手段。

 

そんな、避けるべき総力戦体制で行われたのが、『happy に過ごそうよ × 行くぜ!つばきファクトリー』のコラボ配信。さまざまな事情が重なって起きた “緊急事態” であるが、そもそもの発端は、ラクーアでのリリースイベントの中止。ひさびさのフリースペースのあるリリースイベントは、おそらく事務所が想定した以上の盛り上がりとそれに伴う問題を浮かび上がらせることとなり、二週目を中止することとなった。

とはいえ、このタイミングでは、代替の生配信を行うことで十分な補完ができるのではないかと考えていたと思う。ただ、そこに重なったのが岸本ゆめのさんの入院だった。

たぶんだけど、岸本さんが入院する事にならなければコラボ配信ではなく、普通の配信になっていたのではないかと思うのです。岸本さんがいれば、12人総出でも配信を回すこともできるし、半分の六人ごとの2グループ、もしくは四人ごとの3グループ分けも出来ないことはないので。

ただ、岸本さんが居ないとなると話は別。

つばきファクトリーのバラエティの特徴としては、取り敢えず黙っていてもメンバーそれぞれの個性で話自体は前に進むんです。それなりの流れも作れちゃう。ただ問題は、誰の意見をピックアップして、どういう風に纏めるのか、方向づける人がいないといけないということなんです。

例えば、八木さんが発言しました、そのあとほぼ同時に谷本さんと小野さんが発言した時に、どちらを先に取るのかでその後の展開は真逆になるんです。岸本さんの凄いところは、この発言を即座にピックアップしながら、見ている人が面白くなるような方向に持って行けるところだと思うのです。

ここが確認できるのが、「happy に過ごそうよ」の夏まつり企画会議のVol.2で、みんなから意見が出るのだけれど、上手いこと纏まらないという事態に陥っているのが、少しわかると思うんです。(生配信の後に見ると、この時に「あれ、いつものように進まない?」と感じでいたのが小野田紗栞さんだったんだと思います。)

で、この状態で生配信するのはマズイと考えたのが、「happy に過ごそうよ」のスタッフだと思うんです。そして本番2日前という、社会人的にはギリギリ(アウト)のタイミングで「行くぜ!つばきファクトリー」のスタッフに連絡を取ったのではないかと思うのです。

そんな岸本さんが居ないという “緊急事態” であるというチームつばきファクトリー全員の共通認識の下で動いたのが「行くぜ!つばきファクトリー」のスタッフさん。いや、2日前って断ってもおかしくない日程だと思うんです、ぶっちゃけ。でも、それでもやっぱり動いた理由は岸本さん不在ということが大きいのではないかなぁ、と。

「台本をガッチリ作ってしっかりとしたバラエティをする」というのもその一環のような気がするんです。やろうと思えば、武道館前の3時間の生放送特番みたいな、ゆるいフリートーク多めの配信だって出来ないことはないと思うんです。でも、岸本さんが居ない状態でそれをするのは怖い。なら、台本を作るしかない。そういうことではなかったのかなぁ、と。

とはいえ、台本ありと言っても、結局司会をどうするのかってのが問題になるわけです。バラエティではない、オフィシャルな司会であれば、リーダーの山岸さんがしっかりこなせるので問題はないのだけれど、それ以外が問題となる。

ただ、ここで不幸中の幸いか、棚からぼたもちというか、「行くぜ!つばきファクトリー」で一度行っていた「小野田ティーチャーのかわいい選手権」があったのです。まさか、ここで効いて来るとは思わなかったと思いますが、自分のフィールドで自由に動ける小野田さんなら、なんとかワンコーナー仕切れるということがわかってて活かせる、バラエティが出来るという確信が方向性の一つとしてハッキリ見えたのは、これからのことを考えても大きい。

変わって二つ目の「岸本ゆめののツッコミまShow 番外編」は反対に、不在を逆手に取った企画と言った感じ。スタッフとの連携(合格不合格のサイン自体がツッコミとして成り立つという意味)でバラエティを成立させることの出来るこの企画も、「行くぜ!つばきファクトリー」第2回の岸本さんの発言から生まれたものだけど、ここでこんな形で結実するとは誰も思ってなかったと思います。

 

そんな最初期の企画と最新の企画でバラエティを成立させるコラボ生配信。まず、MVP は小野田さんと新沼さんだと思います。

小野田紗栞さんは、一番岸本さんが居ないことを意識していたと思います。そうは言っても、「なんとなく危ない」という危機感は、先輩メンバーは全員持っていたと思うのです。ただ、“なんとなく” ではなく、岸本さんがいつも果たしている役割、メンバーの意見をピックアップしつつ方向性を決めていくことを理解した上で動いていたのは小野田さんが一番自覚していたのではないかと。

ただ、小野田さんの一番良かったところは、空回りしないようにあくまでも自分のできる範囲で補おうとしていたところだと思います。とにかく司会をきちんと果たす。お題に答えたメンバーに対してきちんとリアクションとツッコミを入れる。余裕があれば、メンバーに振ってみる。自分のできることを、とにかく完璧にこなす。意外と難しいことなのですが、小野田さんの完璧主義、プロ意識みたいなものを垣間見た配信となっていたと思います。

(ちなみに小野田さんが司会になったとき面白いのが、浅倉さんを雑に扱ってしまえるところ。さおききコンビの面白さというか、独自の関係性が見えます)

一方で、新沼さんはプレイヤーとしての岸本さんを意識していたのかなぁと思うのです。新沼さんって、キャラを作っているところが大きいので、どこまでが素かめちゃくちゃ分かりにくいんですよ。作り上げたキャラを利用して立ち回ることも多々あるので。(そして、一番厄介なのは、作り上げたキャラを一旦壊してしまえるところ。え、そのボーダーライン越えるの?みたいなところが結構ある。すごい。)

そういうキャラだからか、いざという時に立ち回りに小回りがきくってのが不思議なんですけど、今回はとにかく前に出る、沈黙の瞬間を作らないってのが一番大きかったと思うのです。例えば「ツッコミまShow」で、回答者の一番はじめに出るんじゃなくて、二番目に出て、他のメンバーの考える時間を稼ぐみたいな、どこまで考えて動いていたかはわからないけれど、そう言う場面が特に「岸本ゆめののツッコミまShow」のコーナーで見れた気がします。

まあ、あと、打席に立てばとにかく打つというのが強すぎる。可愛いにも振れるし、面白い方もできるってのが強すぎる。そういう、小回りが効く感じ、頭の使い方の上手さ、というのがよく出てた配信だと思います。

 

果敢賞は、八木さんと浅倉さん。

八木さんは自身のブログでも番組が始まった当初に書いていたのだけれど、“とにかく前に出る精神” を意識した動きがキチンと成果として出て来た気がします。元から怖いもの知らずという感じはありましたが、生配信ということを考慮しつつ、でも恐れずに前に出ていくという、いい意味での割り切りの良さが、特に「ツッコミまShow」のコーナーでの手数の多さに繋がっていたのだと思います。あと一年くらいして、先輩メンバーが持っているような “キャラ” が自然に加算されたら、もうバラエティでは怖いものなしかなぁとも思ったり。

ただ、個人的に一番収穫として大きかったのは浅倉さんなのではないかと。

もともと、前に出るのは不得意というわけではないと思うんです。というかむしろ、変な沈黙が起きたり、誰も場を繋げない時に、サッと前に出るのは浅倉さんということも少なくないんです。で、浅倉さん自体が特に面白いということは多くないんですけど、そこから突破口が開けるってことは、結構多いんですよ。ある意味、他の人が考えている間の時間稼ぎというか。なので、新沼さんや秋山さんが尖ったボケを考えたり用意してる間に、正統派アイドルな、誰でも思いつくような王道なことをやってても、誰も文句言わないんですよ。そこから、次の得点につながるので。(ま、あと、シンプルに可愛いから許されるというのも大きいと思います、本人に自覚はないと思いますが。)

ただ!それ以上の収穫は、「かわいい選手権」。浅倉さんの “重い女キャラ” なんですけど、アレってめちゃくちゃ自分で落としにくいと思うんです。ギャグにならないというか、笑いに落としにくいというか。でも今回、最後のお題で「えへッ!まちがえちゃった♡」って言った瞬間に、個人的に「これやん!」ってなりまして。出来たやん!パターン!浅倉さんの面白パターン(なんじゃそれ)、出来たんじゃね?みたいな。それ、やって行こ。極めよ。いや、どこでやるのかわからないけど、これ極めたら周りに敵いないから、天下取れるぞ、浅倉樹々

みたいな。

なんか、前回の霊視でもそうだったけど、破りたかった殻破れるんじゃない?っていうのが見えて、すごく良かったんだよなぁ…。いや、周りのキャラが強いからこそ、王道なものをやってたけど、今は優秀な後輩である福田さんもいるし、もうわたしこっちで良いんじゃない?って感じで振り切ってもらえると、マジで死角がなくなるんだよなぁ…。スゴいぞ浅倉樹々

ちなみに、この浅倉さんと八木さんが共に乙女座っていうのが、一番面白いところ。なんとなく性格似てるんですよね…。

 

そんな個人的 MVP と果敢賞でしたが、なんだかんだで全員、自分の持ち味を残しつつ活躍していたと思います。特に先輩メンバーは数こなしているだけあって、後輩メンバーに特に気を使わせることなく自由に動けるようにしていたことは大きかったと思います。谷本さんもところどころで爪痕残すし、小野さんは相変わらずのフォロー力を発揮してるし、河西さんは最後の秋山さんとの件は最高だったし、福田さんは安定感あるし、豫風さんのモノボケが浮かばなくってパニックなってるのも可愛いし。

(八木さんのボケの手数もそうですけど、今回つばきファクトリーに染まってるなぁと思った瞬間は、福田真琳さんがご褒美のお菓子の数のゴールポストを一人分からメンバー全員分に変えていたこと。天然でやったのかはわからないのだけれど、「真琳ちゃん、しっかり染まっちゃって!」と見ながら思いました。)

唯一らしくなかったのが秋山さんってのもなんか良い。いつもだったらパパッと回答したりして終わらせるところを「かわいい選手権」では最後まで出なかったところとか、もしかすると岸本さんがいないのを肌感で察知していたのかなぁなんて思ってしまう。やっぱり直感の人だと思うんで秋山さん。だからこそ、前半戦は微妙に乗り切れてなかったのかなぁ、なんて。一方で、後半のモノボケでは通常に戻っていたので、流石だなぁと思ったり。

あとはリーダー山岸さんかな。眠そうとか色々言われるけど、シンプルに動じてないだけなんだと思うんですよね。周りをよく見るための防御のような感じがするし、ちゃんと信念があるから動かない、みたいな。自分があたふたするとみんなもあたふたしちゃう…と考えてるかは微妙だけど、冷静沈着に見てるからこそピンチを切り抜けれたのかなぁと思ったりします。誤解を受けがちだけど、やっぱ頼れるんです、リーダー。

そんな、生配信。最終的な視聴者数は4000人くらい言ってたんですよね。コレって、毎週?毎月?生配信して収益化するには少ないのかなぁと、ふと思ったり。今どきテレビでも生でバラエティしないので、是非とも挑戦してもらいたいところではある。だって、岸本さん抜きでもコレだけ面白いんだもの。

いわんや、岸本さんがいれば、をやである。