さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

【フォーマルハウト】広島公演

 

 

最初に書きますが、ネタバレ大いにありです。

が、日を経ているのでだいぶ記憶が薄れつつあります。というか、気づけば10日以上も経ってるのね。そりゃ、薄まる訳だよ。

ちなみに、本当は当日中にも書きたかったのだけれど、すぐ葬式に行かねばならず、それでも葬式に向かう道中でネタバレなしのものは呟くだけ呟いたのだけれど、それだとあとに残りにくいので、改めて書き起こしてます。曖昧な記憶を辿って。

 

というわけでオープニングなのですが、既に覚えていない。めっちゃ感動的だったのだけれど、何故。というか、【PARADE】武道館にしてもだけど、基本的に公演が終わる頃にはオープニングって忘れてしまうんですよね…。【灼熱】みたいにあからさまにオープニングと一曲目が音楽的に繋がっていると覚えているのだけれど。

さて、そんな曖昧な記憶からはっきりと浮かび出てくる一曲目の「低温火傷」。ちゃんと聴くのは【CAMELLIA】武道館ぶり…と言っても今回も完全フルじゃないけど。

そもそも行く予定がなかったというのもあるのですが、一曲目が「低温火傷」でそこからメドレーというのも知っていました。ただ問題は「低温火傷」のイントロって一曲目には向いていないということ。これが上手く決まっていたのが先ずこのライブ勝ちだなと思った一つ目。

そしてソロを綺麗に繋いでいくのが印象的。まず豫風さんの「連れてってほしいな」の破壊力たるや。こんなに良かったっけ?と思いハロステにある【CAMELLIA】武道館バージョンを見たのだけれど確実に進化してる。まだまだ成長中でこの破壊力…末恐ろしい。そしてこの曲の見どころ、新沼さんの「連れてってほしいな」からのダンスパート、浅倉さんの台詞「心がジリジリしてるの」やっぱ吸引力がすごい。否が応でも引き込まれる。そして、岸本ゆめのの必殺フェイク「君にふぁ〜」…うわぁ今日も絶好調も絶好調だなぁ…。

まあ、感想でも言っていたのですが、この日は武者震いがすごかったらしく、それは当日の観客にも伝わっていて、何というか得もいわれぬ凄まじい覇気を伴ったパフォーマンスになってました。マジでどこまでいくんだ岸本ゆめの…。

そしてラストの秋山さんの「連れてってほしいな」…ここも進化し続けてるんだよなぁ…。年齢にあってきたっていうのかなぁ…説得力が増してる気がする。

そしてこの「連れてってほしいな」を残してメドレーで繋がるのは「雪のプラネタリウム」。実はちゃんと聴き込んでない曲の一つで、サビが来るまでちゃんと曲の判別がついてないという “とほほ案件” なのだけれど、この曲でサニコが中心になってパフォーマンスしているのが良いスパイスだったな。もう一曲くらい、サニコフィーチャーの曲があっても良いんじゃない?とも思うこの頃。あと「低温火傷」に続いて秋山さんがラストを任されていたのも印象的。うん、浅倉さんの後を継ぐのは意外と秋山さんなのではないかと思ったり。

そしてメドレーは「抱きしめられてみたい」へ。これは最後の浅倉さんに持ってかれましたね。ええ、「ねぇ、あの子誰なの?」。一瞬の狂気と可愛さの狭間を絶妙に突いてくるよなぁ…流石。

で、「ねぇ、あの子誰なの?」が連呼されるなか(この空間はなかなか怖い)時計のネジ巻く音のなか始まる「意識高い乙女のジレンマ」。この曲のAメロでつばきファクトリーのリズム感の良さがほんとよく分かる。そして、八木さんと岸本さんで繋ぐBメロ…まあ、この2週間前に福田さんのバースデーイベントでも聴いていたのだけれど、やっぱ良い曲は何回聴いても良いもの。福田さんとのバージョンとも甲乙をつけ難い八木さんの歌唱。

そして、岸本さんのシャウト…うん。あれはフェイクじゃなくて “シャウト” の方が近いと思う。カッコいい。福田さんのバースデーイベントでは福田さんがやってたから聴くのはひさしぶりだったのだけれど、あの力強さと切なさの間を縫う声は唯一無二。ひたすら声量に身を任せられる凄さ。圧倒的なんだよなぁ。ラストの「意識高い乙女のジレンマ」の八木さんも良かったです。

ちなみにこのオープニングメドレー、【PARADE】武道館の「アクトレスメドレー」を上手く消化して、更に一つ上に昇華していて良かったです。これから武器の一つにするのかもしれないと思うとワクワクしかないし、「この曲のここ使うの⁉︎」みたいな展開とかもあると思うと楽しそう。これからにも期待。

ここで短めのMCを挟んで、「弱さじゃないよ、恋は」。初夏を想定している曲だとは思うのだけれど、冬に聴いたらこれはこれで乙だなとなる曲。

個人的に好きなところは一番終わりの山岸岸本ペアのアップなのだけれど、【PARADE】武道館公演から距離が縮まっていく一方に見えてるのは僕だけだろうか…。【灼熱】の時も「いや、近くね?」となったのだけれど、この公演ではもはや山岸さんは岸本さんにガッツリ寄りかかってなかったか…?リーダーの距離がまぁ近い。眼福眼福。

そして今日も優勝「アーバンブルーのTシャツ」からの「I make up my mind」のフェイク…あと、福田さんの大サビのソロが安定してきた感じがする。秋山さんのラストのフェイクも綺麗。

からの「約束・連絡・記念日」なのだけれど、ここで一回袖にはけてマントを脱ぐのですがここのドタバタが慌ただしすぎて少し笑ってしまった。あと、地味にイントロのダンスが好きだったんだなって自覚した場面でもある。ちょい残念。

そういえば、マントといえば段差を駆け上がるときの翻りが映えていて綺麗だった。フォーメーションの移動量が多いからだからこそなのだけれど、ほんと可愛いし、綺麗な舞。

さて「約束・連絡・記念日」に話は戻るのだけれど、この公演というか最近ハマっている曲なので聴けて良かった。もちろん、岸本さんの「く〜なる〜!」が最高なのだけれど、マント脱いだら戦闘力がマシマシになっててすごかった。でも女性らしさも消えてないから不思議も不思議。

で、「ふわり、恋時計」。

あのね。

もうここでこの公演の元はとったと思ったね。

あー、好きな曲全部来たわ、みたいな。

いや、それ以上に「弱さじゃないよ、恋は」「約束・連絡・記念日」「ふわり、恋時計」の流れが完璧だったのだと思う。

いやぁ、魅せるなぁ…。

そうそう、この公演の見所は間違いなく小野瑞歩さんだったのだけれど、今までソロパートとして表現に苦戦しているように思えた大サビ前の落ちサビ “見られたくて” が抜群に良かった。なんだろうな…一つの執着心みたいなものなのかな。ここは私のソロパートだから!って言う強い意志と、表現に賭ける想いが力強く表れていたと思う。本当に良かった。

からの「光のカーテン」もまた素晴らしい。バラードなのにめっちゃ踊るってのも好きなのだけれど、歌が一年前の【CAMELLIA】武道館よりも力強くなっているのが印象的。というか、この曲かなり難しいのだけれど、一回の公演で仕上げた形にするのはムリあるってやっぱり。そういう状況から逃げないつばきファクトリーも好きなのだけれど。

ただ、そのリベンジは十分果たしたといえる出来だったのが事実。カッコいい。御託並べるまでもなく、カッコいい。

 

ここでMC。

内容はまるで覚えてない、何故。

 

そしてここからは “ザ・可愛いゾーン” 。

ひたすら可愛い。

4人一組のユニットで「愛は今、愛を求めてる」「恋のUFOキャッチャー」「I Need You 〜夜空の観覧車」を披露するのだけれど、この並びが良くないわけがない。

ただここでも感じたのは小野瑞歩さんの安定感の向上。ユニット曲で人数が絞られている中、「愛は今、愛を求めてる」で魅せる安定感は目を見張るものがあった。

そして浅倉樹々さんの可愛さね。もうね。可愛いの暴力。何から何まで可愛いの限界突破だった。二階席から見てこれだけ思っていたのだから、目の前でやられた日にゃどうなっちまうんだか…。あと「I Need You 〜夜空の観覧車〜」は谷本さんの始まり台詞でやっぱ盛り上がる自分がいるんだよなぁ。

そしてそこからの「My Darling 〜Do you love me?〜」の完璧な流れ。いやぁ、目が足りんわ!そして、そんななかラストに残ったのが岸本さんと浅倉さん!はい!最高!来た甲斐あったよ広島まで!

 

ここで幕間。

たしか、BGMが「君と僕の絆」のインストだったと思うのだけれど、違ったかなぁ…。

【PARADE】とは打って変わって夜景のなか。それぞれの顔にメンバーカラーを仄かに当てるという細かい演出に拍手を送りつつ、どんどんエモさを増幅させていく。(ちなみにここで「私のフォーマルハウトは…」と言う文言とともに自分の目標だったり成りたい姿を言うのだけれど、小野田さんの時にあまりにも天晴すぎて笑ってしまったことをここに白状しておきます。)

 

さて、そこから始まる「気高く咲き誇れ!」。

ハロステで先行的に流れていたのでパフォーマンスされることは分かっていたのだけれど、幕間映像を見る前と見た前とでは印象がだいぶ変わる。この演出も非常に効果的だったなぁ…。だってインディーズ曲ですよ?ここでキチンと最初期の曲を新たな決意と共に出すってのがカッコいいんだよなぁ…!

そして、ここから怒涛の卓偉メドレー!

その初っ端が「今夜だけ浮かれたかった」…え、マジで?キラーチューン中のキラーチューンを一発目に持ってくる?と思うも束の間、否が応でも盛り上がる。だってキラーチューン中のキラーチューンだもの。

個人的には岸本さんから始まるCメロの盛り上がりはもちろんなのだけれど、地味に好きなのが一番サビの豫風ソロ。“口を滑らすはずだった” のターンがめちゃくちゃ好き。いや、豫風さんのダンス、めっちゃ綺麗なんですよ!歌よりもダンス!個人的には!歌ももちろん良いけど、ダイナミックなダンスがマジでカッコいい。

あと、ラストサビの河西さんから秋山さんの「今夜だけは」リレー。「低温火傷」とは違う秋山さんのコブシの効いた「今夜だけは」がなんとも最高。

そしてそこから「3回目のデート神話」へ。この曲、いよいよものにしてきてる節がある。たぶん春ツアーからずっと歌い込んできたってのもあるけど、かなり良い。

これは2番サビの河西ソロだな。うん、“やれんだろ河西!” ってか、“やってるな河西!” すら通り越して “かましてるな河西!” だ。正直、あのパートの正解例を叩き出してる説まである。

一方ラスサビの浅倉さんの “悲痛なシャウト” も捨てがたい。いや、浅倉さんの苦しそうなパートの凄味は目を見張るものがあるのだ、実際。ちなみに二大悲痛パートは「3回目のデート神話」と「純情CM」のセリフ前の低音パート。あそこね。苦しそうなのもなんか似合うのがズルいのだよ。

からの「マサユメ」は欲張りも欲張り。着席じゃなかったらえらいことになってる。いや、どえらいことをしてる。この曲の得も言われぬ祝祭感は異常…いや、怒りの曲なのだけれど。

で、ここでゴリゴリにイき散らかしてる岸本ゆめのが強すぎる。なんというか、「この曲は私のターン!」と言わんばかりの気迫。

しかし!ここで!待ったをかける!小野瑞歩

かなりイイ。

小野瑞歩、今までは「自分の最高得点を出す!」という感じだったのが、「岸本ゆめのに食らいついてやる!」って言う気迫すら感じれる強さがあった。私!私!私!と言う感じ。さすが、伊達にパンツ脱がそうとしてないな。

あと、岸本浅倉のダダダパートで二人がメンバーのダンスリレーを吟味してるのもイイ。あそこの「オマエはどんなダンスを見せるんや?」って見てる二人がカッコいい。

そして卓偉卓偉してるメドレーのラストは最新曲の「アドレナリン・ダメ」。これのレビュー感がマジたまらん。強い、強い、強すぎる…!カッコいい疾走するロックンロール!

ただそんななかでの山岸理子の「だからダメ…」の色っぽさというか、小休止の妙。あそこのブレーキ捌きがやっぱこの曲の妙だと改めて感じたな。

と、電光石火の卓偉パートから、再びメドレー。いきなり Juice=Juice 顔負けのオトナなイントロが始まったと思うと「涙のヒロイン降板劇」で、ちょっと笑ってしまった。いや、卓偉メドレーからの落差よ。

そこから「断捨ISM」。やっぱり小野瑞歩が大暴れしてて、自身のパートがゴリゴリのヒップホップになっちゃっててエグカッコよかった。そしてそれに吊られた(?)秋山さんも何が起こったか分かってない感じも良かった。

で、はたまたキラーチューン「初恋サンライズ」。ふふふ。なんかね、ここで福田真琳を武器として残ってるのがいいよね。あの「こんな気持ちはじめて」パート、完璧すぎて…。

でもやっぱり有無を言わさない「本当は私の全てを見せたいの」の強さよ。やっぱ浅倉樹々ってすごい。一気に引き寄せられるもの。

ここで最後のMC。るのちゃんがフワフワしてて最高だったなぁ。

「なんか、産まれたのが広島みたいで第二の故郷って感じなんですけど、そういうところでツアーの折り返しを迎えることができて嬉しくて…気持ちを新しく?ニュー…ニューハッピー?…ハッピーニューイヤーって感じでした!」

おおーい。まだ11月でーす!

まぁ、全て御愛嬌ってことで。

そしてラストは「最上級Story」。この曲も成長していってる感じがして良かったなぁ。最後のフェイクまできっちりキメる岸本ゆめのはやはり最高だった。最後まで美味しい岸本ゆめの

 

というわけで、気がつけば五千字を優に越えてるコンサートの感想…。これ、直後だったらどうなってたんだろ…?一万字とか言ってたんかなぁ…そこまでじゃないか。

まあ、推しの岸本さんはともかく、浅倉さんの脂の乗り具合も半端ないが個人的には小野瑞歩さんのイケイケ具合が今回は印象的だったかな。この調子でどこまで行けるのか、すごく気になる公演だった。あと、欲を言えばもうひと公演行きたかったなぁ…流石にメドレーの繋ぎとかは覚えきれなかったし…。お金…。