さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

【TWO OF US(B)】〜アンジュルム×つばきファクトリーの大乱闘

 

 

年末年始、夜勤の4連勤というアホみたいな日程を過ごして、果たして疲れ切ったその身体で楽しめるのかという不安のなか行ったアンジュルム×つばきファクトリーの【TWO OF US(B)】初日。

思えば、ツアー初日に入るのは初…そして同じ公演に2回入るのも初…そしてアンジュルムのライブを観るのも初…所謂 “ハロコン” に入るのも初…聖地中野サンプラザで観るのも初…そんな初モノ尽くしの新年 “初” ライブ。なんともめでたい。

セトリも全く知らない状態で入るのも前回の【つばきSPOOX】以来か…まあ、単発ライブだしなぁ。そもそもツアーに入るの【Fomalhaut】ぶりだし。これはそもそも行くはずのなかったライブだったしなぁ。

 

そんなライブ不精な人間がなぜ今回思い切って2公演も入ってたかって、そりゃあもうアンジュルム×つばきファクトリーという組み合わせだからという理由しかない。ハロプロで好きな2組だもん。行くしかねぇよ。あと、次あるか分からないし。推しも岸本ゆめのと橋迫鈴の二人いるし…。(もう一人は野中美希)個人的にハズレな要素がない。

結果として、竹内さんを生で拝める機会になった訳だけど、それは結果論。(ちなみに、むかしハロプロアソートで4番目5番目くらいに入っていてビビった記憶…だってあんま意識してなかったもの…でも岸本ゆめのと橋迫鈴の師匠筋なんだからそりゃ好きだろって言うね。あたぼうや)

 

そんな楽しみしかなかったのだけれど、全然想像を超えてきました。美味しいとこ取りも美味しいとこ取り。そして、ぶん殴り合い。今年卒業を控える竹内さんと浅倉さんを中心にしてお互いパワーの限りを尽くす、そんなセットリスト。

 

…一曲ずつ見ていきます。

 

オープニングはつばきファクトリー「アイドル天職音頭」…こんなにハロコンにふさわしい曲ないだろって言う、アンセムでありファンファーレ。

【灼熱】でもそうだったのだけれど、この曲がオープニングに来るとなんかライブが締まる。そしてだんだん盛り上がっていくのがいい。

歌唱は原曲通り一番はつばきファクトリー、二番はアンジュルムがソロを取る形となっていて、ここもハロコンを感じるところ。特に、二番のBメロの締め “己次第さ〜” のところを松本わかなさん、二番のラストソロ “そう感じたならば天職さ” を竹内朱莉さんが歌っているのが印象的。特に竹内さんの貫禄と重みが良い。

さて、そんなオープニングが終わってMCが入り、先ずはつばきファクトリーのターン。その一曲目は2月発売の新曲「スキップ・スキップ・スキップ」。

今回、つばきファクトリーは新衣装でこの【TWO OF US】に臨んでいる訳なのだけれど、おそらく一着目はこの「スキップ・スキップ・スキップ」の衣装。よく見ると衣装にロゴが入ってた気がする。曲調は春先…4月あたりが似合いそうな爽やかなポップチューン。ハロプロでは意外とありそうでない、どちらかと言うとハロプロじゃない他のアイドルが歌ってそうな曲調。なので、他のアイドルグループを聴いているならば “ありがち” な印象を受けるかもしれないのだけれど、つばきファクトリーにこう言うコンテンポラリーな王道楽曲を求めている僕にとっては非常に嬉しい楽曲。“スキップ” と “好き” をかけているところも含めて、好き。

ただ、それでもパッと聞くと面白味には欠ける。けれどそこはハロープロジェクト。二番で河西さんの台詞パートがあったり、二番ソロが入るかと思ったら山岸、岸本、秋山からなる “メイドキッサー” のゴリゴリのダンスパートが入ってきたり、そこから全体のダンスパートが来たと思ったらラストは八木福田のバレエパートが差し込まれたり、落ちサビではリトルキャメリアン(河西八木福田豫風)による落ちサビが現れたりと、聴く情報量にパフォーマンスが楽しい曲。この “王道なれどメンバーの個性はゴリゴリに活かす” というのはつばきファクトリーのパフォーマンスの真髄という感じがして非常に良い。(ちなみに山岸ソロで “今夜は眠る気がない!” みたいなところがあるのだけれど、そこをどう捉えるかでこの曲の主人公の年齢への考え方が変わると思う。僕は意外とOLなんじゃないかとも思っている)

 

で、そこから「弱さじゃないよ、恋は」へ流れていくのが非常に心地いい。

ただ、個人的には【つばきSPOOX】にはあったイントロの岸本ゆめのによるフェイクパートがないのがなんとも物足りない…。これは、完全に自分が悪いのだけれど、あれ最高だったんだよなぁ…。

そんなこと思いながらも、この曲が最高なことには変わりない。一番の変化は1番サビ。もともとショートカットだった岸本ゆめのに加えて小野瑞歩がショートカットになったので、期せずして王子様系2人が続けて歌ってるという形になってるのが非常に美味しい。(ちなみに、きしもんはチャラい系、おみずは正統派の雰囲気を醸し出しているのがなかなか対照的で良い。きしもんが染めたの、自分の格好良さを引き出すのにも一役買ってるけど、他人を引き立たせるのにも役立ってるんだよなぁ…素晴らしい)

あと、一番終わり “抱きしめて” のところの山岸岸本ペア。やっぱここ好きなんだよなぁ。公演が重なるごとに湿度が高くなってるのだけれど、ハイトーンの王子様系岸本をその大きな包容力で抱きしめにいく山岸リーダーという構図がなんとも新しいフェチズム。そして、そこに続く小野田紗栞のエッジボイス “離さないで” 。ここは本人も激推しなので是非とも聴いてほしいところ。

あとは毎度優勝の河西 “アーバンブルー” 結心。ただ、これも是非とも秋山さんのところから聴いてほしい。やっぱ秋山河西豫風岸本の流れの良さを感じて欲しいんだよなぁ…!そのあとの岸本さんのフェイク含めて!いや、最後の秋山眞緒のフェイクも脂が乗り始めているからそこも!

ちなみに、新沼希空さんが欠席していた三日目は、2番サビで “思うように上手く走れない 夢なのかな” を一人で担当した谷本安美さんが胸熱。やれば出来るというか、やる時はやる女よ、やっぱり。

 

そしてこの後の「My Darling 〜Do you love me?〜」が最高すぎて最幸。流れが完璧すぎる。完璧すぎて一回ここで公演が終わります。

なんなんだろうなぁ…この曲シングルでもなければMVもないし…でもなぜかアンジュルムファン引っくるめて会場が一体となっていたんだよなぁ…なんでなんだろう?曲による会場の一体感が凄かった。特に初日。二階席から見ていたってのもあるけれど、サビとコーラスパートの振りを観客全員がやってるのよ。あと、谷本安美の「一緒に!」からの “愛してる 心は繰り返すのに” でのクラップ。会場全体の一体感が本当にすごい…。ほんと、シングルでもなんでもないのに!

で、完全につばきファクトリーの空気になってこのブロック終わるってのが面白い。やりにくそうだったもん、アンジュルム。特に初日。いや、こんだけ火力しかないセトリだったらそりゃそうか。

三日目の新沼さんのパートは小野さんがカバー。特にラストの “この愛を あなただけに” のパートが想像以上に良かった。そんな完璧に歌える?みたいな。最近のイケイケ瑞歩、最高なんだよなぁ…。

 

ここでつばきファクトリーのMCが入って、完全つばきファクトリーの空気の中、真っ向からアンジュルムがぶつけるのは最新シングル「悔しいわ」。ここ、期せずしてなのか中島卓偉作詞作曲続きなんですよね。サンキュー卓偉!

前半のつばきファクトリーが持ち味の “正統派” “切ない系” “可愛い系” で攻めたセットリストと言うのならば、アンジュルムは “パワーポップ系” “コミカル系” で攻める形。互いの “個性” を活かした殴り合いですね。

というわけで、つばきファクトリーの空気を受け止めながらひっくり返していくのが本当に楽しい。

で、ですね…このアンジュルムの前半戦の見どころは衣装…橋迫鈴の武道館アンコール衣装でのパフォーマンス!僕はこの青ジャケットでのゴリゴリのダンスパフォーマンスを心待ちにしてたんですよ!絶対に橋迫鈴のダンスが映えるじゃん!そのためのオーバーめのジャケットじゃん!なのになぜ「I 無双 Strong」しかやらない!なぜだ〜!となっていた去年の亡霊が全て成仏しました。新年早々、願望が叶ったのです!天才か?このライブ!

とにかく鈴様のダンスの好きなところは無駄な動きがないところ。そしてリズムに寸分違わず踊るところ。まるで16ビートが擬人化しているかのような正確無比な動き…なので、体の動きに対してオーバーめのジャケットが少し遅れて動くのですが、その微妙な遅れが絶妙な残しとなってさながらコマ送りとなって現前し、片時も目を離すことが出来なくなるのです…!

ある意味、“表現力” で魅せるダンスとは真逆の位置にあるダンス。“表現力” のダンスは音楽や歌詞の世界観に寄り添って「ここ!」ってところに頂点を持っていかなければならないので、どうしてもムラが出てきてしまう。もちろん、一番気持ちいいところで一番気持ちいい表現するのは間違いではないのだけれど、個人的にはどの1秒も見逃せない鈴様のダンスが好きすぎる。とにかく、“正しすぎる” ダンス。セルフマルチアングル状態。見飽きない。

…というわけで、実はほとんどアンジュルム全体のパフォーマンスを見てないんですよねぇ…。申し訳ない。ただ今から書くところは反対にいうと、「そんな橋迫鈴激単推し勢が、それでもそこを突破してやってきた見どころ」とみてもらえれば幸いです。

で、件の「悔しいわ」。やっぱ見どころはラストの竹内朱莉のターン。最後の大サビで満を辞して登場するのだけれど、それまで後ろで待機してるところ…そこで後ろのスクリーンに映るメンバーの顔を見ながら待機してるのが、ザ・竹内リーダーという感じでほんとカッコいい。で!いざ出てくると圧巻の歌声!マジで気持ちいい。

 

からの「人生、すなわちパンタ・レイ」。イントロが始まった瞬間に「あ!『60try部』の曲や!」となる、この公演一つ目の竹内岸本ポイント。(「人生、即ちパン食べる」というコーナーがあるのです。)なんなら、上國料さんと伊勢さんの顔も出てくる!ななつち〜!見に来てる〜?

あとサビの振りコピ好き。めちゃくちゃわかりやすい。

 

そして「臥薪嘗胆」。この曲も好きなんだよなぁ…!意外と橋迫鈴のソロが多いのが嬉しい曲。あと好きなのは、2番Bメロ終わりの空を仰いで両手を伸ばす振り。あそこの潔さがなんかすごい好きなのよ。

 

この流れで「明晩、ギャラクシー劇場で」。この曲はイントロは知ってるけどしっかり聴くのは初めてだったなぁ。途中一列になるフォーメーションで松本わかなちゃんがまぁちっちゃいこと!どっからあの声量が出てるんだ…。

そんな、“おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲群” で魅せるアンジュルム…うん。これがしっくり来るな。“おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲” を武道館のカラフルなジャケット衣装でパフォーマンスするってのが、意外にもつばきファクトリーと好対照になってて、ここまでのゾーンだけでもお腹いっぱい。

 

(大いなる脱線ですが、なんでアンジュルムの楽曲にハマるんだろう?っていう疑問の答えが “おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲” だからって気づけたの、結構嬉しいな。好きなんですよ〜。2人時代のキリンジとか、初期のMOONRIDERS とか、東京事変の『娯楽』あたりの “おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲” 。意外とないんだよなぁ、この感じ。ニッポンのポップスに。)

 

ここで、アンジュルムのMC。そして、ダンス部を挟む中盤戦へと向かいます。

先ずはダンス部に出る佐々木さん橋迫さん為永さんを除く7人でつばきファクトリーの「就活センセーション」…これが全然就活生感がない。むしろ、面接してる側が圧迫されている、 “逆圧迫面接” 状態を味わえる強強パフォーマンス。にしても、全員「落とせると物なら落としてみろ!」と言わんばかりのサマになっているのが面白い。どうしてこうなった。

で、竹内さん川村さんはわかるんですよ。途中の松本さんセンターの時の謎のハマり具合がホントに好き。さすが、橋迫軍団の頭脳、只者じゃない感が凄い。貫禄しかねぇ。

…にしても僕、「就活センセーション」好きなんですよねぇ。てか、他にないじゃないですか?そもそも “就活” をテーマにした曲。それだけでも希少価値が高いのに、この絵に描いたようなファンキーナンバー。ニッポンのポップスでファンクな楽曲そんなにないんですよ?そんな “就活” × “ファンクナンバー” で掛け合わせて、なおかつ高クオリティーでお届けするんだから最優秀新人賞獲るに決まってるだろ?と思うんですけど、なんかこの曲過小評価されてるんだよなぁ…。あと、そろそろつばきファクトリーでフルで聴きたいです。

さて、ここの竹内岸本師弟ポイントは岸本ソロとフェイクがまるまる竹内さんが担ってるところですね。さすが師匠。ばっちし合わせます。カッコよすぎ。

そして、ここでダンス部。ちょうど中間に挟んでくるのがいいっすね。A面からB面へという感じで好き。

まあ、佐々木さん秋山さん橋迫さんは言わずもがなだけど、やっぱり山岸さんよね、まず驚くのは。そんなに動くのってくらい機敏に動く。一番歳が近い佐々木さんとでも3歳くらい違うのだけれど、全然付いていけてるもんなぁ…。この人の歳の感じさせなさ…グラビアとかでもそうだけど、不思議な魅力。(ときどき流れてくる他人のハロプロソートで10代ばかりの真っ只中に一人いるの見たりして「⁉︎」ってなること多いんだよ、ほんとに)

あと、為永幸音ね。ふつうに着いて行ってるのが驚き。いや、「七転び八起き」で佐々木橋迫とともにダンスメンに選ばれているのは知っているし、見てもいるのだけれど、こう改めて生で見るとめっちゃカッコ良いんだよなぁ…!僕が見に行った三日目の髪型の爆イケ具合も目を惹いたし…。たぶん、橋迫さんを除いたら、ダンスで目を惹くのは為永さんだったんだよなぁ…!為永さんセンターの曲…メイン曲欲しいなぁ。それでだいぶ変わると思うんだよ!

そんなダンス部を終えて、ダンス部を除いたつばきファクトリーメンバーでパフォーマンスするのが「もう一歩」…これはガッツポーズでした!好きだもんだって!しかもつばきファクトリーで見れるなんて思ってなかったし!

で、ですよ。これ初めのセンターが岸本豫風なのがなんとも熱い。てか、岸本さん後半衣装カッコ良すぎてやばい。完成されすぎている…。で、面白いのはめちゃくちゃ岸本さん目立ってるように見えてほとんどソロを採ってないんですよ。なんなら、高音フェイクしかほとんどやってないんじゃないかってくらい。あとはユニゾンに全力投下してるイメージ。それであの場の支配力。

この曲で意外と出張ってるのが河西結心。フェイクはもちろん、アタックの強いところも難なくこなす。【灼熱】での「Go To The Top」でもそうだったけど、力強い歌唱も得意なんだよなぁ。

まあでも、この曲は豫風瑠乃に限るな。美味しいところを全部掻っ攫ってるイメージ。実際、全部決めるし。

ちなみに、ダンス部を抜いたカバーコーナーは互いに中島卓偉作詞作曲なの、地味に狙ってて好き。

 

で、ここから後半戦!

その一発目のアンジュルムカバーの「愛されルートA or B」の流れがまた良い!

まず、フロアダンスが岸本秋山なのが驚き。いや、川村さんの方を岸本さんがやってるのだけれど、「ダンスは苦手」と発言しているにも関わらずこの八面六臂の大活躍…いやはや努力の塊ですわ!(ちなみにマイクを小野さんへ受け渡しをする流れもカッコいいので注目して)

ただこの曲は浅倉樹々だな。オープニングのソロと締めのソロを担当しているのだけれど、完璧。この人の “自分のモノにする力” はやっぱり伊達じゃない。笠原桃奈以来のハマり具合…個人的には。流石に原曲までとは言わないけれど、いや負けてないぞ、これ。

あと、地味に谷本安美の “あ、あ、あー” のところ。やっぱりあんみぃ、緊張して入りさえ間違えなければリズム勘は鋭いんだよなぁ。あと低音も個性的だから目立つのも強い。

そして個人的最大のポイントは竹内さんの追っかけコーラスを岸本ゆめのが担当しているところ!ここは熱い!

たぶんなぁ…ここは今から良くなると思うんですよねぇ…まだ完成形って感じがしないんだよなぁ…ほんとこっからの公演一つも入れないのがもどかしい…まだ良くなるね、あそこは。今でもカッコいいだけど、まだ伸びると思う、あそこは。

にしても、三拍子の曲をふつうにカバーできてたつばきファクトリーメチャクチャ良かったなぁ。

 

そしてそのカッコいい雰囲気のまま、「アドレナリン・ダメ」に突入するのが最高の流れ。全然温度が落ちない…寧ろ「本番はここからだ!」感が強くて凄い。

で、三日目はここら辺から岸本さんが大暴れしてて、傍目から見ていても「そんなに動いて大丈夫?」というくらい動いていたのが印象的。たぶん、普段の半分しか時間にして動いてないからこれくらい大丈夫でしょ?で突っ走ってるんだと思います。にしてもよ。

あと、ようやくこの曲をモノにしてきた感がある。この曲のドライブ感に乗り切れてない時もあったのだけれど、もう全然問題なし。見事にライブのキラーチューンになってた。特に間奏前のリトルキャメリアンソロが続いた後の「フー!」で手を上げるフリね。あそこで観客が持ってるライトを胸の高さギリギリまで上げるのだけれど、全員下ろすタイミングがわからなくてその高い位置のまま振ってる光景がホントに面白い。謎の一体感、謎の感動。

ちなみに新沼さんの代役は八木しゃん。この大抜擢に見事応えてるのが実に明るい未来。あと、冒頭サビがきそゆめからのきそあみだったことが漸く判明したのもいい思い出。いや、きそと誰が歌ってだんだろう?とずっと思っていたので、漸くスッキリした思い。

 

からの「今夜だけ浮かれたかった」の怒涛のキラーチューンメドレー。これは文句なしですね。寧ろこんなに観客のボルテージを上げちゃって大丈夫なの?という感じ。まあ、後ろに控えてるのがアンジュルムだから大丈夫か…。

地味な変更点…というほどではないけれど、豫風さんが今まで1番のサビソロで回っていたのが無くなってたのが結構衝撃的だったり。何か心境の変化があったのだろうか。

ちなみに新沼ソロは岸本さんが担当。

あとそんな三日目の面白かったところは、岸本さんのエンジンがかかりすぎていて、Cメロのフェイクからの “浴衣を着なかったわけ” が思いのほかテンション高く入ってしまい、それを受けた浅倉さんもそれにさらに熱を上げるように “まぶたをさす髪の毛” と放ったせいか、小野さんが若干乗り遅れそうになっていたところ。いや、この二人のエンジンの掛け方がえげつないのよ。でも、小野さんもしがみつてしっかりボルテージを上げ切って、小野田紗栞の “泣きたいわ” に繋げるのだから凄い。

 

で、ここまで上がりきったところで個人的ブッ刺さり曲、今回の公演のハイライト「間違いじゃない 泣いたりしない」が来るわけですよ。

そう、この上がりきったテンションで放たれるってのがポイントなんですよ…ふつう、というかわからないけれど、ここまで上げたら「断捨ISM」とか「マサユメ」とかさらにブチ上がるナンバーを入れると思うんですよ。でも、「間違いじゃない 泣いたりしない」という、“超絶暗いナンバー” がここで来るのが落差でグッと掴まれる。

で、この曲がホントに好きで…いや、2回しか聴いてないのに好きも何もないんですけど…ホントによくて。

似てる曲調で言うと「赤い日記帳」とか「DESTINY LOVE」が近いんですよ。あくまで感触は。

ただ、どれだけ曲調が似ていても、やっぱ今のつばきファクトリーがパフォーマンスすると言うところに重きが置かれているんです。

例えば福田真琳の英語ラップパート。小野瑞歩を中心とした低音パート。サビで現れるバキバキのリズムが必要なところは河西豫風、ファルセットパートは小野田秋山、落ちサビの谷本安美、フェイク…もといシャウトの岸本ゆめの、そしてスパッとソロを決める浅倉樹々…全員が全員重要な役割をこなしながら曲を完成させる感じ。

でもこの曲で強烈な印象が残っているのは新沼希空なんだよ。あれは魔力にも近かったなぁ、個人的に。“闇落ち激病みきそらん” という感じで、全部持っていってたんだよ。で、その新沼希空を見たくて三日目楽しみにしてたところまであったもの。これはマジで音源を待つしかないのだけれど…うん。

で、パフォーマンスも最高…これまで全力で駆けてきたのを反転させて、ボロボロの姿で魅せる…ともすれば退廃的な雰囲気が逆にイケててカッコいい…。いや、幾分か脳内補正がかかっているところもあるのだけれど、圧倒的。ある意味「My Darling 〜Do you love me?〜」とは真逆の方法で観客を魅了するかもしれない…そんな可能性を持ったパフォーマンス。嗚呼!ホント、また近いうちに早く体験したい!

 

…そんな恐ろしい世界観を持つ曲からそのままアンジュルムのターンへと行きます。大丈夫か?と思うのですが、ステージ上に残るつばきファクトリーのメンバーがイントロだけ共にパフォーマンスをする事で解消していたように思います。というか、反対にここでMCが入らないことで全然観客が休めない構成になってる方が鬼畜のような気もしますが…置いといて。

披露するのは、つばきファクトリーのカバー「初恋サンライズ」。当たり前だけどクオリティー高い!ワンハーフでの披露で、セリフパートは伊勢さんと上國料さんで納得の人選。

そしてそこから「赤いイヤホン」「次々続々」「46億年LOVE」とコレでもかと殴りかかってくるアンジュルムはヤバい。前半戦はつばきファクトリーアンジュルムの互いの “個性” を生かした殴り合いだったのだけれど、後半は真っ向勝負。見てるこちら側はひたすら盛り上がるだけ…いや。これ着席での観覧だから良いものの、声援ありジャンプありだったらマジで狂うぞ、このセトリ。少なくとも声は潰れると思う。

ちなみに衣装は武道館の赤青紫衣装…なのだけれど、この橋迫鈴の衣装が岩海苔を纏ってるようにしか見えなくなってしまったのがなんとも辛いところ。ホントに色合いがホントに岩海苔のそれなのよ…しかも、なまじっか踊りが素晴らしいもんだからよりヌルヌル見えるって言う…この不思議な体験。

そんな最強メドレー。「赤いイヤホン」は初めて生で聴けてそのカッコ良さに惚れるし、「次々続々」は中盤の竹内川村上國料佐々木の4人の並びに痺れるし、「46億年LOVE」はやっぱりズルい。ズルいよ「46億年LOVE」。嫌いな人いるわけないものこの曲。

で、ここでラストMC。そして、ラストナンバー。

ぶっちゃけアンジュルム曲で締めるんだろーなーと思った時に「大器晩成」か「愛すべきべきHuman Life」のどちらかだろうなぁと思ってて「“べきべき” 来ないかなぁ〜」と思ってて実際に来た時、心のなかでガッツポーズしたよね。いやーどうしても聴きたくてね。

もう、多幸感が凄い。闘いを讃えあう感じ?お互いに肩組んでラインダンス…あ、コレは実際のパフォーマンスであるか。まあ、凄い良いのです。

でさ。

もう全部良いのだけれど、やっぱ松本豫風の “人はどうして手を振るの” で一緒にルノーポーズやってるのを見ていると、このライブの醍醐味を垣間見た気になってホントに良いのですよ。ほんと、ハロプロの未来。

そして、橋迫鈴が山岸理子に殴りかかっているのも良い(笑 )なんでそうなったのかわからないのだけれど、嬉々として鈴様が殴っていて、それをりこりこが嬉々として殴られている構図がホントに美しい。しかもこのシーン、基本的に佐々木さんにまおぴんが抱きついている裏で行われているので基本的にカメラで抜かれないと思うんですよ。なので、ちゃんと肉眼で追わないといけないってのがポイント高い。もしくは計画的犯行ともいう。

あと、岸本川村の高身長シンメも見どころ。色々と圧倒的なので是非とも注目してほしい。あと三日目はきしもんがたぶんぺいぺいにちょっかいかけてるのが少し面白かったです。お気に入りなのかしら?

 

…と、まあ、書きに書きまくって一万字近いんですけど。それくらい見所があるので…というか川名さんとか川村さんとか平山さんとかほとんど触れずにこの量ですからね?別に目立ってないとかじゃなくて、そこまで追いつかないんですよ、目が二つしかないから!ちゃんと要所要所でカメラで抜かれたときとか「やっぱええな、ぺいぺい!」とかキチンと思ってますからね!ただどこか思い出せないだけですからね!目が二つしかないから!あと、「間違いじゃない 泣いたりしない」にほとんどの記憶を持ってかれてるから!

マジで、楽しいチームB。ホント、僕のぶんまで楽しんでください。どの立場から言ってるのかわかりませんが、マヂ捨て曲なしの最高のパフォーマンスなんで。