さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#5

 

カラオケ企画って聴いていたから、てっきりアイドルが可愛く歌うだけなのかと思っていたら、カラオケのノリをほぼそのまま放送に乗せるっていう、なかなかのカオス回。

しかも、起こっていることはカオスなのに、本編は歌がメインになるから、編集上はすんなりとまとまっていて、“カオスなのに見やすい” っていう、謎のギャップが生まれている、(今のところ)最強回。

 

一曲目と二曲目は既に、先週で披露されていたためその続きから。

 

今回の一曲目は、谷本安美さん。曲目は「スマイル」。こう、言い方に難ありだとは思うのだけれど、普通に歌えてる。歌は苦手な方だということは知っていて、でも普通に曲の雰囲気にも合っていて、シンプルに良い。歌い方も素朴で。あと、声量が上がってる。

そして、この曲から、岸本さんと秋山さんが動き出す。…てか、合いの手、適当すぎるでしょ。なんなら下手っつってもいいのだけれど、ここら辺からこれが “歌唱大会” ではなく、“カラオケ” という要素が強くなっていくんですよ。良くも悪くも、仲間内感? でも、どこか外向きでもあるこの感じ。謎のバランス感覚で出来ているよなぁ、この番組。

ちなみに、見所は小野さんと浅倉さんのイチャイチャ。後ろで、何してるんだ君たちは…。

 

続いて、新メンバーの福田真琳さん。予告の時から思っていたのだけれど、マイク持ってるときの顔かたちが菅田将暉さんと重なるのは当方だけ?そう思いながら聴いてみると、どこか声も男の子っぽい感じがしてくる。歌は、「『ひとりで生きられそう』って それってねぇ、褒めているの?」。不思議な情感があって観ていて飽きないんだよなぁ。このまえの河西結心さんの歌唱動画も色々と圧倒されたけれど、それよりも素朴だけれど不思議な芯の力の強さを感じる…。

そんな彼女にメンバーもコールで答える。ただのヲタの現場。もしくは、新入りを持ち上げる、部活の先輩。どことなくアンジュルム味?

 

そして、続けざまに新メンバーの八木栞さん。歌うのは「創聖のアクエリオン」。岸本さんも言っていたけれど、考えると渋い選曲。

もともと声楽で鍛えているのは知っていたけれど、実際に聴くと圧倒される。地声から高音に上がるところとか、ブワッと身体中の体温が上がる。カッケェ。

ちなみに、地味な見所は歌い終わった後の福田真琳さんの顔。「ふーふー!」と言っているのだけれど可愛すぎる。なんなんだこの子。目が離せなさすぎる。

 

そして、この新メンバーのフレッシュさにですよ!真っ向から来るのが、エース浅倉樹々さんですよ!ハロプロの定番曲「ロマンティック 浮かれモード」を歌うのだけれど、これがただのアイドル。いや、“ハロプロの正統アイドル” すぎて、笑っちまう。…これが、エースの系譜…。だって、ただのカラオケだぜ?それに “キキティ” って。浅倉さんってこういう小ネタ用意するタイプよね、実は。そしてそれに乱舞する、ただのハロプロヲタたち。特に後ろの盛り上がりは古きノリ。知っててやっていたのかはわからないけれど。

 

そしてここからが真のカオスの始まり。

秋山真緒さんの「愛を込めて花束を」って言う名曲バラードを歌っていたはずが、なぜがダンス会場に。そもそもけしかけたのは小野さんだったのですが、岸本さんが前に出てきていきなり座ると、おもむろに音楽に合わせてコンテンポラリーダンスみたいな舞を見せ出す。そして、そのあとバトンタッチして出てくる山岸リーダー。意外とノリが良くて驚く。いや、思い返せばノリはいつも良い方なのだけれど、なんなのだろうかこの新鮮な驚き。まだまだメンバー各人の沼が深すぎるのよ。

そしてそうこうしているうちに、眞緒フライの出番は終了。うまかったのだけれど、はっちゃけたメンバーに見せ場を全部取られっちまった形。これがこのカラオケの真髄。

 

バラードは続いて、小野瑞歩さんの「Pretender」。これも流石のうまさ。というか、歌上手いの知られてなさすぎるな気がする、つばきファクトリー。いや、めっちゃスキルが突出しているわけではないのだけれど、ちゃんと歌えるんですよ!

それにしても、気になるのは最後の発言。なんで、ラストは「きそは綺麗だ」って歌うノリになったのかが気になりすぎる。いや、何回も見返すとはじめの方でも谷本さんが、「誰のことが好きなんだろうね?」と、新沼さんに言っていて、これがむかしから続くノリなのはわかるのだけれどシンプルに謎。そして、このオチがあるからか誰も曲中に突っ込まないのが、また面白い。

 

この先輩たちの、バラードのバトンを受けて歌ったのが河西結心さんの「カブトムシ」。まあ、「『ひとりで生きられそう』って それってねぇ、褒めているの?」の歌唱動画でも思っていたけど、歌唱の中に既に演技が入っているのが良いんですよ。というか歌唱動画の凄さって、歌も上手いことはもちろんなのだけれど、歌いながら一台のカメラ相手に “演技している” ところだと思うんですよ。あれ、出来る人どれだけいるのよ…。あくまでも、カメラ前での演技なのだけれどミュージカル志望の八木栞さんとは好対照。

ちなみに、ここでも震え上がる福田真琳さん。ずっと鳥肌が止まらない感じで体をさすっているのが可愛すぎる。

あと、歌ったあとの発言から察するに、新メンバーで一番あざといのは河西さんだと思う。(八木さんは、怖いもの知らず。なんでもできる。福田さんは、多分苦手。豫風さんは、やり切るけど、まだ恥ずかしさが勝ってるイメージ。)

 

さて、CM を挟んでラストスパート。

一発目は、この番組のエースと言ってもいい新沼希空さんの「ステキな日曜日〜Gyu Gyu グッデイ!〜」。もう、わかっていても、面白い。なんというか、テレビ向きすぎる。だって一言目が「新沼希空、六歳!歌わせていただきます!」ですよ。いや、面白すぎる。ハロプロの秘密兵器は間違いなくこの人。しかも、それで歌い切るんだから面白い。そして、ノリノリで踊り出す秋山眞緒さんの呼吸の良さ。いや、なんで踊れるんだって話なのだけれど、それだけ楽屋で掛かっているってことですよね。何よりもみんな楽しそう。そしてダメ押しの、「バックダンサーになりたかった」発言と小野さんのツッコミ。ほんと見所をこれでもかって作り出す新沼さん、最高すぎる。

 

そして!待ってました!豫風瑠乃さん!歌うのは「うっせぇわ」。実は、ちゃんと聴くのは初めてだったのだけれど、いや、カッコ良すぎるでしょ、豫風様。そしてこの歌詞を弱冠13才が歌っているっていうのがもう絵面として面白い。だって、社会人になったあとの曲じゃん?コレ。それを中学生が歌う…。いや、もともと18才の子が歌ってるのだけれど。むかし、えげつない恋愛の内容を年ばもいかない女の子が歌うって言うムーヴメントもあったけれど、それの社会的苦痛バージョンで聴ける今のご時世とはいったい…。まあ、どの部分も最高なのですがラストの「問題はなし!」の “がなり” が最高すぎて…!

どうでもいいですが、最初のカメラワークの細かさが地味にツボ。そして更に歌い終わったあとの谷本安美さんの安定の発言、「カラオケの部屋代出すから、ずっと聴いていたい」。流石すぎます。

 

ラストは、我らが岸本ゆめのさん。チョイスは「Baby One More Time」…洋楽だったのだけれど、流石の歌いこなし。なんで安っぽいカラオケ音源のうえであんなに見せることができるのか。もとい、魅せるのか。ホントに謎。凄い。そして踊り出す、秋山眞緒さん。(ここで、ドッキリのことを忘れて、素で新沼さんを誘ってしまう岸本さんが、ちょっとしたツボ)。そして、見事やり切ったかと思ったら、 “スタッフさんの悪ノリ” で二番へ。(26時間での、「あざとい選手権」でもそうですが、スタッフさんとの信頼関係が築けているのが強い。)そして、戸惑いながらスイッチを入れ替えて二番を歌い始める岸本ゆめのさん。流石。いや、流石すぎる。そして踊り出すリーダー山岸理子。いや、いっそ踊りたいだけなのではないか?と思うほど。何気に一番楽しんでいたのが、リーダーだったりして…?

 

というわけで、先週の「LOVEマシーン」の新沼希空さんのタンバリンが霞むほど盛り上がったカラオケ回。そりゃ、山岸さんがすんなりと気づかないわけだわ。

 

ラストは夏の「スカパー!アイドルフェス!」のオフショット。実は今回、あまり見せ場のなかった小野田紗栞さんですが、「グループ別対抗あざとさバトル」に向かう際の「めっちゃ思いっきりやる」の目で全て持っていかれました。いや、発言のときの小野田プロの目よ…。すみません、可愛さよりかっこよさに惚れそうです。

あと、先輩たちのリハを見た感想を言う八木栞さんの、「乾燥がすごいのか、感動がすごいのか…。あ、上手いこと言った!」の可愛さ。そして、若干引いてる河西さんのバランス感覚。そういえば、先輩たちの証言で、よく福田さんがツッコミに回るって話があって、誰がボケてるんだろ?と思っていたのだけれど、八木さんのこういうところなんだろうなぁって思ったり。

そして、岸本さんの自己採点は、かなり厳し目。この厳しさが、岸本ゆめのですよ。火曜ザナイトも最高でした。(ちゃんと、ゲストの良さを引き出すことを優先しているのが、本当に良かったんだよなぁ。自分の持ち味はギャグで出せるって割り切って行っていたのも、潔かったと思う。当方、岸本さんのギャグのファンなもんで。)

 

本編に戻れば、小野田さんのつばきファクトリーの曲で始まり、山岸さん浅倉さんがハロプロの王道を歌い、福田さんが最近の曲をフォロー、秋山さん小野さん河西さん豫風さんがみんなが知っている有名曲を歌い、谷本さん八木さん新沼さん岸本さんが個性にあった楽曲を歌う、このバランスの取れた選曲の妙。やっぱ作りがテレビだし、そこに応えるつばきファクトリー、いや役割分担が完璧なつばきファクトリー、ほんと面白い。

 

 

オフショットはこの回のことです!

ブログ記事もある。