さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#9

 

気がつけば、第9回。もう終わりが見えてくるという悲しさも感じつつ、全力で駆け抜けていってもらいたいと思うこの頃。そんな今回のオープニングは金八先生風。内容が真面目だから?

 

今回は、「涙のヒロイン降板劇」の作詞を担当した山崎あおいさんを迎えて歌詞を深掘りしよう!という回。

 

…にしても、岸本ゆめのさんのバラエティ寄りにも真面目寄りにも振れる司会っぷりは本当に凄い。別にほかのグループについてキチンと知っているわけではないのだけれど、現役メンバーでここまで出来るのって、あと竹内さんくらいしかいないんじゃない?と思うくらい。

そんな岸本さんのスゴいところは、メンバーひとりひとりの解釈を受け止めつつ、わかりやすく解説して視聴者側に提供してくれるところ。要するとその場にいる誰よりも歌の解釈を深くしていないと出来ないのだけれど、そこは準備を怠らないことに定評のある岸本さん、流石の働きです。

そんな岸本さんに全幅の信頼を置いているからか、他のメンバーも自由に発言していたのが印象的。とくに、小野さん小野田さんが結構ガツガツ話していた印象が強いかな…。まあ、小野さんは割と王道なんですけど、小野田さんは一周回って尊敬するレベル。

で、思わず岸本さんが「なんか今日、真面目だね」と言って笑いをとったりするバランス感覚が良い。真面目ならずーっと真面目になりがちなのだけれど、秋山さんや小野田さんが上手いこと風穴を開けているのがホントに良いんですよ…。反対にいうと、新沼さんがいないぶん、谷本さんもあまり目立たなかった印象。ここら辺の連携プレイというか、その日その日で変わるコンビネーションのバランスの妙が面白いんだよなぁ。

はじめはメンバーのみ、そして後半からは山崎あおいさんを迎えての、トーク。毎度のことなのですが、岸本さんが推されていることに慣れていないのは、ファンとしては思わずにやけてしまうところ。ほんと、褒められるのが苦手よね。で、そのあと告白してしまうところまでが、デフォ。好意に弱い推し、可愛い。

とは言いつつ、つつがなくキチンと進行もする。全員にキチンと振って見せ場を作り、それに全部応える。そして、個人のデータを駆使して、ピンポイントでも振る。

異色の中の異色、小野田紗栞さんは秘密兵器と言ってもいい。もう、お手上げというか。まず、歌詞カードを見て自分の歌いたいパートを決めて、重点的に練習する。そしてそのあと、ほかのパートの顔を1時間くらい鏡と睨めっこしながら魅せ方を決めるという、この常人離れした自分大好きエピソード。しかもその上で欲しいパートもキチンともらうのだから、全く頭が下がる思い。

もちろん、ほかのメンバーも各々の意見を持って考察もしていたのだけれど、新メンバーもキチンと考えてレコーディングに臨んでいるのを聴いて驚いたりなんだったり。それにしても、豫風さんがPVの印象と普段の印象がガラッと変わるのはホントによくわかる。安心するやらかんやら。(特に、ブログの内容の長さと濃さを見て、とても安心するんだよなぁ)

番組後半では前回の放送から漏れてしまった、「岸本ゆめののツッコミまSHOW」。“ハロプロのギャグマシーン” という自己紹介に何故か恥ずかしくなっている岸本さんを愛でつつ、始まってみればボケにボケ倒すつばきファクトリーメンバー。編集が入っているとはいえ、ボケの数が多過ぎないだろうか。なぜそれまでにノリノリなのだろうか。そして、数々の挑戦的なボケに対して一つ一つ対応して捌く岸本ゆめのさんのメンタル。スゴい。

んで、特筆すべきは八木さんですよ!どんだけボケるねん自分!ていうか、本当に新人なのだろうか…。前回の即興劇もそうだったのだけれど、飛び込むことになんの躊躇のない八木栞のメンタルの強さ。

後半戦は、ツッコミ役を福田真琳さんに交代。岸本さんは突っ込むことで別の次元を作り出すツッコミに対して、言葉のセンスで魅せる福田真琳さん。クールさを醸し出しつつ、割とバッサリ切っていくスタイル。そして、嬉々としてボケを畳み込む岸本ゆめのさん。そうなんだよ…本当はボケたい気持ちあるんだよ…岸本さんは…!ただ、流石にツッコミ慣れてない福田真琳さん。途中でギブアップしてましたが、ナイスファイトでした。

ちなみに、ちょうど体調が優れず参加できなかった新沼さんですが、前回の放送時間が足りなかったことでスライドしたこのコーナーで見れたのは、偶然にしてはよく出来た構成。ラストの締めのコメントで最後に映っていたりもしていたので、全体としてはずっといた錯覚にすら陥る。一年近く続けていると、こんなこともあるし、そこを補填できる番組に成長しているんだぞ!と強く言いたい。

 

年末特番もあったりと何かと楽しみの多い、つばきファクトリー。問題は仕事を休めるかどうかだ…。