さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

行くぜ!つばきファクトリー!公開収録!前編!-行くぜ!つばきファクトリー#33

 

 

…行きたかったぁ。

 

 

いや、夜公演の方は行ったんですよ。でも、昼公演は用事の関係で行けなかったんですよ。

 

…行きたかった。

 

ま、仕方がない。

反対にいうと、入ってない公演と入ってる公演の楽しみ方の違いが書けるということ…!

 

いるか?その違い。

 

もとい。

公開収録全2公演のうち、1公演目は【即興ミュージカル】と【モノボケ・バトル・ロワイヤル】の二本立て。すでに面白そう。

 

まずは【即興ミュージカル】。これは第一シーズンからやってきた即興ドラマシリーズの新たな切り口といった趣向。内容としては、昔話の物語に従って出されたお題に対し即興で歌って演じるというもの。

『行くぜ!つばきファクトリー!』#8 - さしもしらじな

『行くぜ!つばきファクトリー!』#21 - さしもしらじな

「シンデレラ」チームと「桃太郎」チームに分かれるのだけれど、その配役が絶妙だった。

まずは「シンデレラ」チーム、主人公のシンデレラは河西結心が務め、義母役に浅倉樹々、娘1と娘2が小野田紗栞新沼希空、魔女役に福田真琳、王子様役に小野瑞歩と言ったところ。そつなくこなす浅倉さんから始まって意外と順調かと思ったら全く歌えずに終わる河西さんというのがなんとも河西結心という感じ。一応【やらんだろ!河西!】を経たものの、やっぱ基本的には即興が苦手な人なんだよなぁ。(反対に、作り込むのは大の得意、というイメージ。)まあ、安心はする。

で、続く福田さんもなかなかのお手前…初手が「あ〜なんてボロ着なの〜」なのがメチャクチャ面白い。“ボロ着” っていうワードチョイスの絶妙だったな。真琳様の育ちと絶妙にかけ離れたワードセンスがどこから来るのか、というのは一回検証してみたくはある。

この「シンデレラ」で一番上手かったのは小野さん。まず、ショートヘアが王子様役をするにあたって非常に合ってた。そして衣装の関係でズボンだったのも。そして、歌に入ると低音が魅力的に響いていたのも素敵。うん、素敵だらけ。

そしてその後の小野田新沼演じる娘役のかませ犬感がまた面白い。小野田さんの「絶対なんかしてやるぞ〜」のモブキャラ感と、新沼さんの歌…というかコール?がほんとに好き。「オイル!オイル!」が特に好き。

最後のハッピーエンドに向かう王子様とシンデレラのデュエットも、小野さんがエスコートする形で河西さんと歌って終わるのも綺麗で良かったです。

 

続く「桃太郎」チームは、主人公の桃太郎を八木栞、お爺さんとお婆さん兼鬼役をそれぞれ秋山眞緒と豫風瑠乃、お供の犬役を山岸理子、猿役を岸本ゆめの、雉役を谷本安美がそれぞれ担当。リトルキャメリアンのお姉さんメンバーがそれぞれの主人公だったんですね。

さて、まずお爺さん役の秋山さんなのだけれど、すでに出だしが面白い。それはどうやって動いてるの…という動きでお爺さん役に入っている…そして芝刈りの歌なのだけど途中で「刈りて!刈りて!刈りて!」って言っててたぶん “刈って” が正しいんだよなぁ…って思っていたら「歳をとったねぇ〜」と唐突のもう中学生が入ってくるんですよ。で、これだけでも面白いのだけれど、そこに岸本ゆめのが「もう中高年?」ってつっこむのがすごい好きなんですよ。ね?みんなもっと反応しよ?出てこないよ、普通はこんなに早く!

そしてお婆さん役の豫風瑠乃…最年少がお婆さん役やってたんですね。胆力があるからか歌も普通に上手い…「昨日はキムチを食べました!」のところはたぶんるのちゃんの日常なんだろうけど…その後の「大きな桃を食べましょう〜」まかなり上手かった。てか、そういえば元々ミュージカルやってたんだっけか。

で、八木栞。本人曰く「私、即興ミュージカルダメだ〜」とのことなのだけれど、たくさん観ているだけあってしっかり上手かった印象。声も少年に寄せていたし。「元気!やる気!元気!」のところとかすごく好き。

で、このあと桃太郎にきびだんごを渡すのだけれど、ここでるのちゃんが唐突に「四つしかないから考えて使えよ?」という謎の脅迫をやって、その設定に乗っかって劇が進むのが地味に面白かった。これは今までやってきたエチュードの成果?

そんな1匹目は犬役の山岸理子…上手いとかあるんかなぁ。なんというか、ただただ可愛い生き物という感じ。そんな上目遣いで「欲しい〜ワン!」と言ったら誰でもあげるやろ〜!次回のチェキ回でやってもらう人、多いんじゃないか?「きびだんご欲しいワン!」ポーズで、みたいな。知らんけど。

2匹目は猿役の岸本ゆめの…浅倉さんがサラッと「顔似てる!」と言ってたのがちょっと面白かったです。(因みにTLには『最遊記』っぽい雰囲気ともあって、『西遊記』の間違いかなとは思いつつ、“桃太郎のサル” というよりかは “孫悟空” の方がキャラデザとしては近かったのは確かです。)で、当たり前のように上手い岸本ゆめの。上手すぎて途中で手拍子起きてました。「お供しますぜ〜!」のセリフの入れ方とか、絶妙にミュージカル。もはや当たり前に器用すぎて感動すら起きてないの、皆さん麻痺してますからね?

そして3匹目の雉役の谷本安美がこれまた上手い。そして強欲設定まで入れ込むのがなかなかの手強さ…4つしかないきびだんごの残りの2つを取ろうとしてるのなに?ここの歌の「持っているわ〜ね!」の “ね!” のところとか絶妙にミュージカルなんだよなぁ…映画やドラマはよく観てるらしいのだけれど、意外とミュージカルも観てたりするのかなぁ…。因みにあまりにも優美すぎて「鶴?」と言われて「なんかわかる」となったのがちょっと面白かったなぁ…なんでだろ…ほんとに “鶴感” があったんだよなぁ…

で、ようやく鬼退治。ここでも大活躍秋山眞緒!そして豫風瑠乃とのハモり歌唱!からもう一回歌い出そうとしたら終了の鐘が鳴って恥ずかしそうな顔をする秋山眞緒が可愛すぎる。

 

という両者の演技。甲乙付け難かったけど、個人的には「桃太郎」チームだったかなぁ。

 

そして後半戦は【モノボケ・バトル・ロワイヤル】。袋に入ったモノを使ってトーナメント形式のバトルをしていき、負けた方が上がっていき最後に残った人が罰ゲームを受けるという「つばきファクトリーで一番面白くない人が決まる」という恐ろしいゲーム…!

内容自体は「岸本ゆめののツッコミまShow」の発展系と言ったところ。因みにつばきファクトリーモノボケ力はここで観れたりします。

つばきファクトリーのhappyに過ごそうよ×行くぜ!つばきファクトリー コラボ生配信 - YouTube(31:15〜)

で、これが名勝負ばっかりなんですよ。

一回戦一組目は河西vs谷本のチームピーチヒップ対決。河西さんの「目が回っちゃった〜」というボケをまさかの谷本が被せるという大技を決めたものの、勝者は河西さん。まあ、卑怯に見えるものね。

二組目は豫風vs八木。るのちゃんが【豫風王決定戦!】で使ったモノを引くと言うミラクルを起こしたものの、観客参加型のモノボケをした八木しゃんの勝利…なのだけれど、八木栞のコメンタリーでは不満の様子。いつのまに笑いに貪欲なアイドルになったんだ…。

 

豫風王決定戦!【アドカレ版】 - さしもしらじな

 

三組目は小野vs福田。これは手動で擦るタイプの美顔器をおもむろに頭側に擦り付け「髪の毛生えるかなぁ…」というモノボケを披露した真琳様があっさり勝利。ただ、ダメージは喰らってた。

四組目は浅倉vs秋山。樹々ちゃんが卓球のラケットを振り回しながら「あみちゃんやめて!」とお尻に近づくオケツマン…谷本安美を撃退するモノボケを披露したと思ったら、まおぴんがバドミントンのラケットの網網の部分(黄緑色の蛍光色)を徐にケツに持っていき「メロンパン!」と叫ぶモノボケで対抗するという、オケツ対決…一応、アイドルですよね?これは僅差で樹々ちゃんの勝利。

五組目は小野田vs新沼。さて、小野田さんの心境にフォーカスを当てましょう。ここで負けた場合、続く六組目で負け上がる爆発力の山岸か安定の岸本と戦わなくては行けなくなり、更にここで負けてしまうと敗色ムードマックスの状態で決敗戦に行かなければ行けないという “負けられない戦い” なんですよ。ただ新沼さんもなかなかのギャガーなのでかなりの大技を決めないといけない…というそんな追い詰められて出てきたのが名作「サーカスなんていらない…」。これはマジでこの回のハイライト。追い詰められた人間てすごい。

因みにあんまり気づかれてないミラクルですが、新沼さんが引いたタンバリンは同一のものではないけれど、第一シーズンのカラオケ大会で山岸さんへの違和感ドッキリでも使っていたな…とか思って勝手に縁を感じていました。

 

『行くぜ!つばきファクトリー!』#4 - さしもしらじな

 

六組目は山岸vs岸本。ペンライトを持ってゴリラのジェスチャーをする山岸と、テディベアを持って「ほんまの話なんですけど、サルとゴリラから生まれたのがこの子なんです〜」と軽快に1ボケかます岸本の勝負だったのですがここは山岸さんの発想力の勝利。

さて、二回戦一組目は谷本vs豫風。これは、地球儀と叩いて被ってじゃんけんぽんゲームをしてぴこぴこハンマーで地球儀をぶっ叩いた挙句、「負けー」と煽り散らかす谷本安美の勝利。文字にするとすごいな、これ。

二組目は小野vs秋山のえむぅず対決。おみずのバラの花を吹き出物に見立てるといういいモノボケだったものの、まおぴんの卓球のラケットを使った「お尻、真っ赤!」には勝てず…というかまおぴん二つ連続でモノボケがお尻繋がりなのですが…。オケツマン…ギャズケツ?

三組目は新沼vs岸本…なんかここのブロックだけ死の組すぎません?で、そんななかで新沼さんがしたモノボケがまあアイドルギリギリのモノボケ。ちょっと書けない。で、そんな捨て身のモノボケで岸本さんを撃破…まあ、岸本さんのモノボケが伝わり辛かったのもあるけど。コント「アイドル」ね。

というわけで決敗戦は豫風vs小野vs岸本。るのちゃんが地球儀をスイカに見立ててスイカ割りコントをしたり、おみずが卓球のラケットを赤のペンライトに見立てたりするなか、一人ショートコント「五年後の岸本ゆめの」をする岸本ゆめのの凄さよ…モノボケだって言ってるのに…ほんと求めているレベルの一つ上をやるよな…。

結果として罰ゲームは小野瑞歩に。激苦茶を飲むと裏側へ一目散…した隙に椅子を使ったモノボケ大会延長戦へ。新沼希空がソロフェスで一部の界隈で沸きに沸いた山岸理子の「会いたい会いたい会いたいな」のパフォーマンスを真似したと思ったら、福田真琳が徐に椅子を持ちあげてポーズを決める「パリコレ」が今回のベストパフォーマンス…いや、これと「サーカスなんていらない…」 の二強だな。ほんと、お世辞抜きに面白かった。

 

そんな2年半におけるバラエティー力の進化を公開収録の場で見せに見せつけたつばきファクトリー…ほんとに終わるんかなぁ…というわけで次回が最終回。あー、来てほしくねぇ!