さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#11

 

何故か再放送のなかった第11回を、スペシャプラスで見まくる水曜日から早1週間。まあ、ロスはあるのだけれど、それを乗り越えてこそのファンですから、強く生きます。

(てか、radiko プレミアムに入ってるわけじゃないから、メンバーの関係性がわかる媒体がブログくらいしかなくてめっちゃ困ってるのだが、この事態はいったい。)

 

そんな第11回は、ちょっとしたイレギュラー回。つうのも、全体を通して番組のメインMC を担当している岸本ゆめのさんがほとんどその席におらず、またメンバーが出ていないコーナーがあったりするから。最終回前に随分と思い切った構成を持ってくるのだけれど、このちょっとしたイレギュラー感、結構好き。

 

メインコーナーは、新メンバークイズ。この番組を通して交流を深めたであろう新メンバーのクイズに先輩たちはどれだけ答えられるか…というコーナーなのだけれど、波乱続きというか、先輩メンバーがよく外す(笑)ただこれ、ファンでも結構難しいものが入っていたりして、新メンバーながら挑戦的というか、何というか。ま、ファンでも突き放す勢いで我が道を突っ切るのはつばきファクトリーっぽいので、むしろ嬉しい限りなのですが。

質問の一つ一つも面白いのだけれど、さらに面白いのは先輩たちに対するそれぞれの新メンバーの対応の仕方。大枠には、“後輩キャラ” と “我を突き通すキャラ” の二通り。

河西さんは岸本さんのいう通り、完全に “後輩キャラ” 。懐に上手く入り込んで、隙あらば先輩たちにつっこむ。ここら辺、新メンバーに研修生が少ないことと、メジャーデビュー後で初の新メンバーということの相乗効果が出ている感じがする。ただ、それでいて所々抜けているのが、さらに可愛い。

八木さんは「私!」って感じで我を通して突っ走ってるのが面白い。いや、実際にはかなり行動がゆっくりなので、突っ走るってのは違うのだろうけれど、異次元のキャラ。あと、“八木メシ” って言う武器を手に入れたのも大きい。因みにこの回のベスト岸本ツッコミは、「(未公開の焼きバナナに対して)別に公開しなくても良いんじゃない?」。このスパッとした切れ味、さすが。

福田さんは、どちらかと言うと後輩キャラ。それでいて最近は結構グサグサと刺すようになっているのが強いというか、「あ、ここまでやっても大丈夫なんだなぁ」って範囲が大きくなってるイメージ。次回で小野さんに「いい意味で舐めてる!」と言われるだけあるし、別に舐められても楽しんじゃう先輩たち、最高すぎる。

豫風さんは、完全に「私!」。それこそ、突っ走るって意味では豫風さんが一番強いかも。熱量がなくなるまでやりきっちゃうというか、張り切っちゃうというか。ただ、「良いんですか‼︎」という割にはすぐ「ごめんなさい…」っていうギャップも良き。ある意味、研修生という土壌と、つばきファクトリーの土壌の狭間で塩梅を見つけようとしている最中なのかもしれない。

で、そんな後輩たちに嬉々として振り回される先輩たち。どちらかと言うと、後輩タイプに突っかかれると味が増す谷本さんと秋山さんがいるのがやっぱり強い。なんというかこの二人の「全っ然、言ってくれて大丈夫だから」感の安心感。そしてバラエティーとしての純粋な楽しさ。やっぱ下剋上コントはあったほうが面白いんだよなぁ。

一方で「私!」タイプには岸本さんや小野田さんの仕切り屋タイプがちゃんと突っ込むことでバランス取れるのが面白い。弄りやすいというか、ちゃんとおいしく仕上げてくれるので安全安心。

ただ、そんなプロの仕切り屋である岸本さんが珍しく動揺しっぱなしの展開を見せていたのが「岸本ゆめののつっこみまShow」スペシャル版。岡田康太さんがゲストとしていらしたのだけれど、動揺に動揺していて可愛い。

いや、このコーナーが始まるまで思ったことなかったのだけれど、岸本さんっていつもちゃんと周りを意識して仕事してるたんだなぁってのが改めてよくわかる。こんなにワタワタしてる岸本さん見たことない。その一方でいつも以上にしっかりしている(しっかりしようとしている?)リーダー山岸理子さんが、また珍しい。なんというか、いっつもしっかりしている岸本さんがあまりにもワタワタしてるのを見て、リーダーの役割を思い出したかのように背筋が伸びてるというか、もしかしたら、もともとリーダーに選ばれたのってこういう一面があるからなんじゃ?というくらいしっかりしてた。(まあ、甘噛みもあったのだけれど、そこはご愛嬌)

でもなんか、山岸さんと岸本さんの関係性の不思議さを感じるコーナーでもあったなぁ。山岸さん自身も普段からふわふわしてるって言ってて、そのぶんしっかり引っ張っているのが岸本さん、みたいなところがあるのだけれど、この回を見る限りだと山岸さんは “やろうと思えば回せる人” なんだろうな、みたいな。ただ、やっぱ “向いてる” のは岸本さんだからリーダーとしてそこを任せているんだろうな、みたいな。で、岸本さんとしてもスキルとして磨きたい部分でもあるから進んで司会も務める、みたいな。研修生としても時期が長くかぶっているのが二人だから意外と分かり合えるところ多いのかなぁとか、でも意外と二人で話しているシーンってないよな〜みたいな。(小片さんがいた頃とか、二人のうちどちらかが小片さんのそばにいるイメージが割と強いのもあるけど。)

いつか、二人だけでガッツリ話して欲しいな、と思ったり。

(余談も余談だけど、個人的に SMAP が好きなこともあって例えやすいってのもあるんだけど、6人時代だと、中居さんが岸本さん、木村さんが小片さんのイメージ。稲垣さんは新沼さんで、森さんは浅倉さん、草彅さんは谷本さんで香取さんが山岸さんって感じ。ま、即席だし、9人になるとまた変わるんだけれど、山岸さんが香取さん、浅倉さんが森さんと言うのがミソ。)

 

ま、長い脇道になってしまったけど、そんなレアな岸本さん。後半になるにつれて持ち味を取り戻していく様が面白い。あと、岡田康太さんのツッコミ批評が的確。そう、キレがないんですよ、キレが。むしろキレがあれば最強…というよりかは、即興性が求められる司会だとキレがあるんだけれど、面白さを追求する場面だとワード先行になってしまう現象。悩ましいけれど、これも伸び代。まだまだ成長しますで!

 

あと、東京の地下芸人とつばきファクトリー、めっちゃ相性良さそうだなってのは、完全に余談。

 

さて、新メンバークイズ後半戦。

最後を年長の河西さんにするために後半は豫風さんからにする細かい配慮を感じつつ、またも間違えに間違える先輩たち。そして後半になるにつれて強気になっていく後輩メンバー。この「なんでも言い合える感」なんですよ、つばきファクトリー。上記にあるように、福田さんと河西さんが特に上手い。「ビーフシチューに青のり?」とか「ラーメン多いなぁ…」とか、困惑しつつ突っ込むというテクニック。一方で先輩に当ててもらえなくて拗ねる豫風さんのヘコみ様とかがあからさまに顔に出てるのも可愛いし、八木さんの拗ね気味な感じも可愛らしい。(ただ、八木さんの問題はもう少し難易度下げても良かったとは思うけど。)

 

結果、全8問のうち3問を正解した小野さんが一位。惜しい問題も結構多かったりして、ちゃんと後輩のこと見ているんだなぁという印象。

一方で、全問外れる谷本さんもそれはそれで流石。そりゃ、ほかのメンバーのブログを見てないならそうなるだろうと思いつつ、これがキャラとして許されているのが強みだと思うので、突っ走ってもらいたいところ。だって、他のグループでおそらくいないでしょ?他のメンバーをこんなに気にしていない人。これだから良いんだよなぁ、つばきファクトリー