さしもしらじな

アイドル系のデトックス諸々

『行くぜ!つばきファクトリー!』#22

 

 

いやぁ、第2シーズンも終わりが見えてきました…。まぁ、第1シーズンが面白いまま駆け抜けた反動で第2シーズンはどこかで失速するんじゃないかって心のどこかにあったのですが全くの杞憂でした。やっぱどこかのタイミングで全体の総括…というほどではないけれど、つばきファクトリーと「行くぜ!つばきファクトリー!」の関係性、みたいなものをサラッと書いた方が良いような気がするんだよなぁ…。ま、実際にやるかどうかはわからないですが、書いとくだけ書いておこう。

 

さて、そんな今回はランダムダンス回。流れてくる曲に対して即興で踊れるかどうかをテストし、自分たちで出来たかどうかを判断、クリアしたら景品をゲットというもの。ちなみに、初級中級上級と難易度が設定されており、初級は「課題曲は一曲だが楽曲のテンポがランダム」、中級は「課題曲が三曲ランダムで流れる」、上級は「課題曲が五曲で、その上で楽曲のテンポもランダムで変化する」というもの。

で、放送楽曲順に書くのも良いのだけれど、そしたらより長くなること間違いなしなので、メンバーごとにサクッと書いていきます。

 

山岸理子

よくよく考えたら、リーダーがダンスメンなのって意外とつばきファクトリーだけだなって思ったり。竹内さんはどちらかと言うとオールマイティープレイヤーって感じがするし…。そういう意味では、Berryz工房に似ているのかも。あと、秋山さんがこの回の冒頭で「うちらダンスグループなんで…」と言っていたのだけれど、個人的にはあながち間違ってないと思ってて。つばきファクトリーの好きなところってフォーメーションダンスのキャッチーさってところもあるんです。で、そういう “ダンスの” つばきファクトリーを方向づけてるのは、やっぱリーダーなのではないかなぁと。

というわけで基本的にダンスメンなので足を引っ張るということはなかった印象。唯一目立った「だからなんなんだ!」の位置ミスも自分の場位置が空くのを待っていただけなのでそこまでの減点ではないのではないかなぁ、みたいな。

そんなリーダーの個人的な見どころは最後の「約束・連絡・記念日」の間奏部分で自分のソロダンスのところと気づいた瞬間のスイッチの入り方。もしかしたらあそこのダンス好きなんかなぁって少し思ったり。

 

新沼希空

この人の魅力はどこまでがキャラでどこまでが素なのかってところにあると思うんです。「どこまでが狙っているのか」と言っても良いんですけど、今回もその塩梅が絶妙。

番組の前半でどうやってバラエティーとして面白く見せるかを模索してる中で高速パートから通常スピードに戻った瞬間に「ありがと〜」ってぶち込んでみたり、「今夜だけ浮かれたかった」でファンの掛け声の部分をやっていたり、「マサユメ」では適当に歌ってみたり、一見 “おふざけ” に見えることがバラエティー的には面白い方向に転がっているんですよね。ここら辺は岸本さんとの連携プレイなんですけど、最後の何の曲から始まるか分からないから取り敢えず「初恋サンライズ」の位置に着くってのもその要素の一つ…この回の見せ方の一つの正解だったのかなぁなんて。

ただ、そんなアドリブ気質が強いからか、ミスが多かったのも事実(笑)なにが面白いって「涙のヒロイン降板劇」「約束・連絡・記念日」でも自分がセンターにいる位置で間違えるってのがらしいっちゃ、らしい。よくよく考えたら「恋のUFOキャッチャー」のフリもどセンターで間違えていたし。

そんな、有意でも故意でも盛り上げていた新沼さん。やっぱバラエティー適性高いよなぁ…。

 

・谷本安美

さて、もう一人のバラエティー班あんみぃ。この人の憎めなさは凄い。もう、はじめっから危ういんだもの。

特に「断捨ISM」を挟んだ流れがメチャクチャ面白くて。初級編の一曲目「アドレナリン・ダメ」が意外と出来たことに調子に乗ったのか、二曲目の「断捨ISM」がボロボロで(笑)そもそも始まる前の場位置で迷ってて、初めの振り付けを逆でやっていたり、最終的に行く方向を反対に行ってしまうという、大崩れ。ただまあ、本人のカラッとした「すみませーん」で全部オッケーにできちゃうから不思議。(…まあ、とはいえ「断捨ISM」ってそもそも9人バージョンで場位置がついた後、速攻で8人バージョンになって、さらに12人バージョンができるという場位置に関してはかなり変わってる曲ではあるんですけどね。なんなら、単独ライブをやるようになってからずっと披露し続けていたりするので場位置がゴッチャになりやすい曲でもあるのだけれど)

さて、そんな大崩れになった後だからか、次の「今夜だけ浮かれたかった」では他のメンバーが楽勝ムードを出してるなか、一人頭の中でおさらいしている谷本安美がマジメだなぁって思うところ。こういうところを含めて憎めないんですよねぇ。

 

岸本ゆめの

本人が言ってる通り「周りを見て踊っていた」のだろうなぁっていうことがよく分かる。大きなミスもなく難なくこなしているのはさすが。たぶんだけど、周りを見て行動するってのがそもそも得意な人なんだと思う。これは、バラエティーにおける立ち位置もそうで、自分が目立つことを考えているようで、細かく見ると他のメンバーの回答が出揃うまでの繋ぎをしていたり、何か言いたいメンバーがいると振ってみたり、他のメンバーがした面白い行動を拾ってみたり、とにかく “周りをよく見る” ってのがそもそも得意な人なんだろうなぁ、と。

ただ岸本さんが異常なのは、みんなが自分の中で反省とかしてるなか、番組を回し続けていること。周りをよく見ているからこそ、ダンスしている中で気づいたメンバーのおもしろポイントをキチンと把握していじったり、若しくは全体への注意喚起を行ったりと、ある意味 “チームプレイ” に貢献してるのがよく分かる。(ただ、最近思っているのは、“チームプレイ” 自体はあんまり目指してないような気がするんですよね、コレ。自分が楽しめるように持っていってたら “チームプレイになってた” ってのが近い気がしてる。)

 

浅倉樹々

びっくりするくらい完璧。

他のメンバーだと例えばフリに夢中になりすぎて場位置に着くのが遅れたりするし、反対に場位置には間に合うけれどフリ自体は曖昧になってるところも少なくないなかで、だいたい一番早い段階で場位置に着いて踊ってる。そして、リズムが外れることもないし、なんならダンス自体の手も抜かない。なるほど、その気合いの入れ方で毎回やったらそりゃあ故障するよって思うくらい手を抜かない。

で、前半戦こそ自分だけ見てる感じだったのだけれど、後半になるにつれてチームワークを見せるようになるなぁって印象もある。まあ、メンバー全員がランダムダンスの要領を得てきたってのも大きいのですが、そういうチームの雰囲気が一番如実に現れる人なのかなぁって、最近は思ってる。

 

小野瑞歩

最近は歌で注目されがちなのだけれど、そういえばダンススクール通っていたんだっけ?ってのを思い出すくらい、実はダンスがうまいっていう驚き。無難にこなしているように見えて、意外とフリがキレてる。

ただ、メドレーの曲繋ぎの場位置で迷いがちってのが可愛いところ。きそあみほど目立ってはないけれど、何回か危ない場面があったりもしてる。

ちなみに、毎回チャレンジ終わりにみんなでパフォーマンスを見返すのだけれど、意外とコメントが多いのが小野さんだったりして、新沼さんのながーーーい言い訳を「押し付けてるなぁ」と一刀両断してたり、最近はツッコミに “ちょいワル” 感が出てきてるなぁって少し思ってる。結構好き。

 

小野田紗栞

人間、追い詰められたり焦ったりすると本性が出るものなのだけれど、今回もそんな印象が強かった、さおりん。

このランダムダンス、色々とポイントがあるのだけれどその一つに「どの曲のどのパートかを瞬時に判断できるか」というのがあって、その精査と共有がつばきファクトリーのなかでトップクラスに良かった印象。こういう隠れた技能が “仕事人” 感を支えているんだろうなぁ。

にしてもみんなに伝達するとき、「“ガラス玉” だから二番!二番!」もそうだし、その後の「約束・連絡でーす!」もそうなのだけれど、なんで居酒屋のホールのノリになっているのかは結構な謎。

ちなみにダンス自体も結構正確。浅倉さんほどではないけれど、並んでも遜色ないくらいリズム含めてズレが少なく間違ってなかった印象。

 

秋山眞緒

ザ・ダンスメンの秋山さんですが、この人の領域までいくとその曲のテンポでどんなニュアンスをつけるかっていうところに行き着くんだなぁって感じ。もともと即興ダンスをやってるってこともあってか全体的に余裕綽々、企画自体を楽しんでます。

かと思うと、キチンとバラエティー的な発言もするし、周りのメンバーのこともキチンと見ていて必要ならばフォローもするという体育会系的な部分もある、さすがダンスリーダー。

ちなみに「断捨ISM」のダンスパートも好きですが、「今夜だけ浮かれたかった」の浅倉さんとのシンメトリーのところも結構好きです。あと、「約束・連絡・記念日」で新沼さんを場位置に呼んで、その上で新沼さんのついた場位置の間違いをサクッと修正するところは流石の一言でした。

 

・河西結心

実は結構危なかったメンバーその①。と言っても、フリが危ないというよりも場位置で手こずっていた印象。

コツ、なのかどうか分からないけれど、このランダムダンスって分解すると「楽曲を聴き分ける能力」「場位置」「フリ」の三つの要素があってそれぞれに得意不得意があると思うんです。で、この三つが高水準で保たれているのが浅倉さんだったり、豫風さんだったりするのだけれど、誰でもそういうわけにはいかないんですよ。

で、河西さんはフリは完璧だし、なんならものすごくキレのいい動きをするのだけれど、意外と場位置に弱いっていうのが見ていくと分かるんですよ。そういう地味な不器用さを探していくと結構面白かったり。

 

・八木栞

実は結構危なかったメンバーその②。なんというか、ホントに大崩れしなかっただけで、本人もこれ大丈夫かな?って顔してる場面が割とあるんですよ。

目立ってなかったけど一番危なかったのは「断捨ISM」のラスト。たしかに全員危なかったのだけれど八木ちゃんは完全に迷子でした、はい。

ただ、あんまミスが目立たなかったのって一つには楽曲ごとのフォーメーションにもあると思うんです。というのも、よつばちゃんにも歌割がある9人楽曲や12人楽曲の場合はともかく、「恋のUFOキャッチャー」や「マサユメ」などの8人楽曲は基本的に4人は元からあるフォーメーションの後ろにつく形だから目立たないんですよ…ってことに気づいたんですよ。まぁ、歌割がないから出来ることなんですけど、そういう発見も含めて八木ちゃんのダンスは追ってて面白かったです。

ちなみに、八木ちゃんがこの回いっぱいいっぱいだったのは「行くぜ!つばきファクトリー!」のここ数回の発言数に比べて圧倒的に発言が少ないことでよく分かるというのも地味なポイントです。

 

・福田真琳

小野田さんと並んで、「楽曲を聴き分ける能力」が高いメンバー。そしてその上で場位置に着くのも早かった印象。ここら辺は河西さんと対照的で、どちらかというと「フリ」よりも先に「場位置」を優先して覚えるタイプなのかなぁと思ってみたり。ここら辺はどうなんだろう…河西さんがチアダンスやっていたことと、福田さんがバレエをやっていたこととのバックボーンの違いみたいなのが関係していたりするのだろうか…。ともかく、気づいたら河西さんの場位置を直してるって場面が結構ある。

というわけで、終盤になるにつれて活躍の場が増えていっていたのも印象的。意外と周りをフォローできるタイプ。あと、八木ちゃんと対照的で、どの回でも一定の撮れ高を提供しているのも結構面白い現象だなって書きながら思ってる。面白いっていうか、不思議な感じ。

 

・豫風瑠乃

前々から思っていたけど、るのちゃんってどちらかと言うとダンスメンバーなんですよ。歌も上手いけど、ホントに楽しそうにダンスをするんです。で、今回は本当に楽しそう…たぶんですけど楽しすぎて収録とか関係なしで臨んでたんじゃないかなぁ。正直、お姉さん方がまだまだいる状態なので、バラエティー的な難しいことを考えずに楽しんでもらいたいってのが今の正直なところ。結果的にそれが一番のるのちゃんの “武器” になると思うし、実際にそうだし。

ただ、その上で「フリ」と「場位置」の正確さは強調しておきたいところ。魅せ方に関しては、浅倉さんに匹敵しているんじゃないかなぁ。

ラストの「ハナモヨウ」のセンターでのダンスもさすがだったのだけれど、個人的には「今夜だけ浮かれたかった」のソロパートのダンスも好き。一つ一つのニュアンスをキチンと強調する感じも浅倉さんっぽいし、意外と似ているのかもしれない。

 

 

…というわけで、各々に対して書いてみたのだけれど、ホントにいくら目があっても足りない回。たぶん計15回くらい見ているのだけれど、もっと見てもよかったなぁと思っていたり。

ここから少し外れたところだと、「断捨ISM」がスローバージョンになった瞬間、湘南乃風感が出るのがすごい面白かったです。あと欲を言えば、上級編の残りの課題曲二つも何かのタイミングで披露して貰いたいなぁという意見。「実はランダムダンス成功してない疑惑」とか送って、生でやってみてもらうってのも一つの手だったか…!