えー、座間公演の間に書き始めています。
なんというかね…
近すぎて全くと言っていいほどね。
感想がね、書き辛いよね。
というわけで、別枠でリセットをかけます。
なんならあと3公演分あるし…
で、その公開収録なんですけど、今回は1公演目も2公演目も行ってまして。まぁ、一回は観てるんですけど。
行くぜ!つばきファクトリーの卒業式!-行くぜ!つばきファクトリー#34 - さしもしらじな
「2時間越えの収録時間が果たして30分番組に収まるのだろうか?」
と思ってたんですよ…
結果、収まってませんでしたね。
うん、全然足りてなかった。
カッツカツもカッツカツ。
これぞ、行くぜ!つばきファクトリーですよ。
そんな公開収録1コーナー目は「コール選手権」。
これがね…発明ですよ。
いや、なんかさ。終わったあとX見たら公演を見に来てない方々がご高説を表明していたのだけれど…
あのさ…バラエティー!
法にさえ触れなければ、楽しければいいの!
お手前の考えは知らん!
これは、バラエティー!!!
…にしてもこの企画とても楽しい…というか、アイドル系の公開収録でこれだけ完成された企画が今まであったのだろうか…というほど完成度の高い企画。
まず、メンバーのプレゼンが面白い。
プレゼンにも個性が出ていて、既存の曲に沿ったコールを要求するアイドル、沿った上で少し難し目のコールを要求するアイドル、どう考えてもファンに高いハードルを飛ばさせようとするアイドル…このバランスが良いのがつばきファクトリーなんですよ。
つばきファクトリー「2nd STEP」Teaser Movie Vol.1 - YouTube
まず、「愛は今、愛を求める」なのだけれど、八木ちゃんはふつうにサビの部分の合いの手をみんなで言って欲しいという割と普通の要求なんですよ。
その一方で新沼さんは一番サビの “ギュッとして〜” のあとに「ギュッ ギュッ ギュッ ギュッとして〜」と言ってくれというなかなかに高いハードル。(ま、これ元々は2回目の武道館公演前に放送された、BSスカパーでの5周年生放送のライブのライブビューイングで入れてたものなんですよ。ただ、この時はコールしようにもコロナ禍だったので定着せず、ここで改めて宣伝した形。)(因みに、放送には乗ってないのだけれど、2番のコールは「ッちょっとちょっと見逃して〜!」とのこと。より飲み会のコール感が増してませんか、新沼さん?)
そうそう!コロナ禍が終わったことも少し感じる企画だったんですよ、これ。ある意味、コロナ禍明けであらゆる規制がなくなったこのシーズンだったからこそより意味のある企画。うーん。ここら辺の時期の捉え方も上手い…なんならコロナ禍下で始まった「行くぜ!つばきファクトリー」の一つの転換点と言っても過言ではないという企画。自体さえ反映してしまう神番組。
つばきファクトリー「My Darling ~Do you love me?~」(Dance Practice) - YouTube
小野瑞歩さんは「My Darling〜Do you love me?」の “愛してる” の部分とコーラスの “Do you love me?” を言って欲しいとのこと。これが、意外とやってみると難しい。因みにコメンタリーのるのちゃん曰く「中島卓偉さんのパートなのでロックっぽくお願いします!」とのこと。それもなかなか高い注文よ?
つばきファクトリー『妄想だけならフリーダム』Promotion Edit - YouTube
山岸理子さんは「妄想だけならフリーダム」の一番、“あーあーあーあー” のところを左右に分けてコールして欲しいとのこと。これも地味にハードルが高い…というか周知が難しくないか?ま、良いか。
で、一番難しかったのは小野田紗栞さん。間奏のツーエイト目から以下のコールを要求。
“つばきの名前言っちゃうよー!
りこ きそら あみ ゆめの みずほ さおり まーお!
ゆうみ しおり まりん るーの つーばーき最高!”
ムズイ。
これはムズイよ。
意外と名前が出てこないのよ。要練習も要練習が必要。
(因みに、これを溌剌としながら発表する小野田紗栞のドSな側面に、これが噂で聞くバースデーイベントでファンを苦笑いさせながら服従させるモードか…となっていたのも事実。我々は忠犬にならざるを得ない。)
さて、このようなコールの提案後にそれぞれ練習タイムがあるのだけれど、これがなかなか楽しい。アイドルと楽しいキャッチボールをしながら時に誉められつつ、時に叱咤激励される、非常に赴き深い時間。そして無条件にアイドルへ服従する喜び。
からの実践編。
練習の時は後ろに字幕が現れるのだけれど、本番のミニライブではないので、どれだけ観客に浸透しているのかが一発でわかる。ただのミニライブでも盛り上がるのだけれど、楽しさがこれで2倍になります。できたときの喜びと、やっぱ出来ないのは出来ないよね、のトホホ感もいい。
それを踏まえて軽い反省会。浸透してて盛り上がる場合もあれば、凹む姿も見られる。ある意味、1番の見どころ?
というプロセスを踏まえるのだけれど、これが公開収録という場でめちゃくちゃ楽しいんですよ!なんなら、公開収録でしかできない楽しさ?普段のリリイベやライブじゃ出来ないし。バラエティーの公開収録だからこそって感じがする、良企画。これぞ、アイドルバラエティーの醍醐味!という感じ!
で、結果としてなのだけれど、リリイベを通じて定着したのが八木さん、小野さんの2人。ま、元々、あるパートってのも大きいか。
地味に定着しつつあるのが山岸さん。意外とリリイベで聞こえてた気がする。
全く定着してないのが小野田新沼。いや、むずいのよ、シンプルに。ただるのちゃん曰く「小野田さん新沼さんはファンの方をわかってる」とのこと。るのちゃんにはファンがどう見えてるんだ…。もしくはお姉さん方に影響を受け始めている…?末恐ろしい子だ!
そんなシン・公開収録の王道企画の「コール選手権」のあとは行くぜ!つばきファクトリー名物コーナー傑作選。この回は「シャッフルファクトリー!」と「どうでもいいニュース」。
シャッフルファクトリー!-行くぜ!つばきファクトリー#37 - さしもしらじな
つばきアワード2022!-行くぜ!つばきファクトリー#28 - さしもしらじな
公開収録っていう、“ファンしかいない空間” でやる「シャッフルファクトリー」は全員がわかるわかるの連続…というわけでもなく(笑)、似てる人もいればそうじゃない人もいるっていう絶妙なラインのアイドルがいるのもこのコーナーの良いところ。
かいつまんで行きます。
今回の優勝は福田真琳。今回は前後半に分けて一人が二役ずつやったのだけれど、新沼希空と秋山眞緒のうち特に秀逸だったのが秋山眞緒。
ただ、これがこのコーナーの肝というか、勝つ条件ではないのだけれど、基本的に秋山眞緒は演じやすいんですよ。前回も小野田紗栞が2回秋山眞緒をやってて優勝してるんで。で、このことをるのちゃんも指摘しているのが面白いところ。秋山眞緒を引き当てて、かつ上手く演じるのかが優勝の鍵。
因みに秋山さんのいいところは、演じやすいのも一つあるのだけれど、もう一つは本人のリアクションが良いのも大きいです。振り回されれば振り回されるほど味が出るのが秋山眞緒の良いところ。
ただ意外と新沼希空のマネ…と言っても彼女の発想を真似するのは不可能に近いので、動きとかしゃべりクセをトレースするしかないのだけれど、ここも上手かったんだよな、福田真琳。手堅く勝ったイメージ。
そんな新沼希空は1人目は豫風瑠乃。これは第一回の「シャッフルファクトリー」の時から一種の “豫風瑠乃芸” として完成されていて面白い。そして2人目は小野田紗栞。さおぺんを描いていたの、絶妙な弄りどころで好きだったんだよなぁ…。
豫風瑠乃は谷本安美と山岸理子。このうち山岸理子がほんとに傑作。今回の優勝は観客の拍手で決めたのだけれど、豫風瑠乃扮する山岸理子が秀逸すぎてここに入れましたもん。
今回、山岸理子役の人がMCをやるのだけれど、進行の淡々具合とか、スタッフさんに確認する一つ一つの動作が上手い。あと、便利ワード「じゃあ、次行こうか」を発明することで進行自体もめちゃくちゃ上手かったんですよ。変な話、「え、全然MCできるじゃん?」みたいな衝撃もあった。他のメンバーの泳がせ方と、その見極めが上手かったんだよなぁ…ここら辺はバラエティーをやって来た賜物かも。
そんなトレースされた側の山岸理子は秋山眞緒と河西結心を演じることに。やっぱり秋山眞緒は誰が演じても面白いし、似る。
個人的に好きなのは河西結心のくだり。河西結心扮する小野瑞歩が、「とある楽曲で結心と目が合うんだよね?」と結構いいパスをするんですよ。ただそれに対して、「知らなーい」って思いっきりハシゴを外すのが好きすぎるんですよ。乗ってあげないんだそこ、みたいな。後輩を弄びすぎでしょ。
そんな河西結心さんは、まあ不器用。当たったのが福田真琳と小野瑞歩っていう組み合わせだったのがついてないというのもあるのだけれど、まあ不器用。一人だけ不器用だから逆に目立つ。河西結心じゃない誰かなんだけど、なり切れてはない感じが絶妙に不器用なんだよなぁ。
そんな河西結心に絡まれ続けたのが八木栞。今回の果敢賞は間違いなく八木栞。ヤギシオリ!
1人目では河西結心を引くんですけど、難しいんですよ河西結心に扮するって。なんですけど、良い感じに「八木栞扮する河西結心」になっていたのが好きで。たしかに、河西結心にしては前に出すぎているんですよ。普段はそんなに前には出ない、絶対。ただ、その攻めた “八木栞要素” を持ちつつ、言動とか考え方自体は河西結心を見事にトレースしてて、特に2問目の回答の「元気の源」(だったか?)の言い方とかやり過ごし方とか、マジで河西結心だったんだよなぁ…。
2人目の谷本安美も秀逸…というか、るのちゃん曰く「たぁみんさんは難しい」のだけれど、これを上手いこと小野瑞歩扮する新沼希空との “きそあみ芸” で乗り切っていたのが上手かった。なんなら小野瑞歩の回答を見てからの反応速度が早くて、そこから “きそあみ芸” に持ってったのは八木栞みたいなところがあるので、番組初期から見せていた前に前に精神がここで結実したなぁという感慨もあったなぁ…。
あと、番組内では映ってなかったのだけれど、自分が喋ってない時は手を振ったりして観客にアピールしてるのとかも非常に谷本安美だったのよ。ここら辺はもう少し注目されてもよかった気がする。
そんな “きそあみ芸” の相方の小野瑞歩さんは小野田紗栞と新沼希空に扮していましたね。
小野田紗栞の時は若干の悪意が見えてて良かった。その一方で、長めの小野田紗栞アピールタイムもキチンとトレースしているのが新鮮。地味にハッピースマイルをしていなかったのも大きかったなぁ。
で、この小野瑞歩扮する小野田紗栞とめちゃくちゃ連携プレイが上手かったのが谷本安美扮する小野瑞歩。もうね…谷本安美の好きな小野瑞歩がよくわかって好きなんだよなぁ。
先ほど書いた “小野瑞歩扮する小野田紗栞” による可愛いアピールの後の “谷本安美扮する小野瑞歩” の笑顔がまぁ酷くて(笑)ともすれば、怒られかねないのだけれど、ちゃんと小野瑞歩なのがムカつく(笑)その一方で、キチンと左利きを意識して、左手で書いてるのもムカつく(笑)そこちゃんとするのかよ、みたいな。基本に忠実なのに、デフォルメも強め。ある意味王道か。
ただ福田真琳は苦戦してた。まぁ、福田真琳、意外とワラビーを除くと難しいもんなぁ…
そんななか前回優勝の小野田紗栞は山岸理子と八木栞を演じることに。これは流石の安定感だったなぁ。
八木栞に扮するときのメチャクチャ口数が多かったのとかすごい好きなんですよ。八木ポーズを指導するときの口数の多さよ。あと小野田さん、メンバーを識別するときにビブスの色を見ていることがわかったのも有能さを感じれてよかった。
そして前回最下位の秋山眞緒は今回も大暴れ。このアイドル、誰かを演じようとするとその誰かをトレースした秋山眞緒のようなナニモノかになってしまうのが、本当に面白い。ほんとに誰なんだ、あなたは。(前回のまおぴんの名言「自分が誰だか分からなくなる」)ある意味、この企画の1番のキモとなる人物と言っても過言ではない。
1人目の八木栞から秀逸で、回答するときに「せいりょおぉぉぉぉぉぉぉ!」とミュージカル風に言うのが絶対に八木栞じゃないのに、八木栞をトレースしないと出てこないキャラクターになってて良いんですよ。これよ、これ。秋山眞緒の醍醐味って。そして後半で燃料切れになって「ヤギシオリ!」で誤魔化すのもなんとも秋山眞緒。ほんと、面白い。
2人目の豫風瑠乃も雑で好きなんだよなぁ…。ちゃんと観察しつつ、でも雑。面白い。
たぶんこのコーナー、想定より長くやったんじゃないかな、と公開収録の最中に思っていたり。にしては、上手いこと編集されていたなぁと。
ただそれに押されて、実質3分以下でまとめられていたのが「どうでもいいニュース」。ただこれはこの速度感でいいんだと思う。秋山眞緒の「私のパパ茶髪」は本当に秀逸。因みにいうと、公開収録では豫風瑠乃の「友達の自転車登校の話」と山岸理子の「スパムおにぎり」と秋山眞緒の話で観客に拍手を求めて一番大きかった人で、決まったハズ。
(どうでも良いけれど、せっかくだから毎回「行くぜ!つばきファクトリー」の締めにメンバー1人の「今週のどうでも良いニュース」コーナーを入れるのもパッケージとしては面白そうだなぁと思ったり。)
…というわけで、本当はミニライブがここに入っていたので、もっと詰め詰めだった公開収録。なんなら、「シャッフルファクトリー」の転換部分とかも結構面白かったりして、ほんとに削られてるところが多い。ただ、その “削られている部分” をより感じたのは次回っていうね…。ほんと、面白いんだよな、つばきファクトリー!